「人を大切にする会社」って
どんな会社
働き手にとって魅力的な職場とは、どんな会社でしょうか?
そこで働く社員が「日々仕事が楽しい」「成長を実感できる」「公私ともに充実している」「この会社で長くキャリアを積みたい」と思える、働きがいのある会社とはどんな会社か。
離職経験者が語る退職理由には、毎年「人間関係」がほぼ1位にランクインします。働きやすさを考えた時に「その会社が人を大事にしているか」は大変重要な点であると考えます。
具体的には、地域・社会に貢献したり、社員に優しい制度や環境を設けたり、成長できるチャンスが豊富だったり、顧客や地域に対し真摯に向き合うといったことが挙げられます。
LO活プロジェクトでは、さまざまな形で人を大事にしていると定評がある各地の企業を取材し、「人を大切にする企業」の特徴を探ってみました。
「人を大切にする会社」の事例
多くの方は、労働時間や給与が整った企業を希望しているでしょう。しかし、どんなに手厚い制度も、社員が気持ち良く活用し、明日へのエネルギーとならなければ形だけで終わってしまいます。自律的な社員がいるからこそ、制度が活き好循環を作り出している地方企業をご紹介します。
やらされるのではなく、自ら「やりたい」と取り組む時に、多くの人は頑張れるものです。ひとりひとりの自主性や裁量を大事にする企業は、社員のやる気に真摯に応える企業といえるのではないでしょうか。そんな地方企業を紹介します。
東日本大震災で、津波を中心に未曾有の被害を受けた宮城県・女川町。震災後、多くの人が町外へ流出する中で地元の産品を使って事業を行い、まちの人を雇用し、地域の産業を支える企業がありました。人を育て、事業を育て、地域の産業を牽引する企業の事例を紹介します。
人は仕事によって成長します。働くことが楽な環境を提供することよりも、挑戦の機会を多く提供できる会社が、長い目では「人を大切にする会社」といえるのかもしれません。そんな地方企業の事例を紹介します。
人を大事にしている会社は、社員だけではなく、お客様や地域を大事にしていることが多いです。事業や商品を通じて、また地域支援活動などを通じて地域貢献を行う会社が全国にはたくさん存在します。
会社選びに活かすポイント
「人を大切する会社」で働きたいと思う人には、ここであげられたような企業にみられる特徴に注目し、会社選びに活かすという方法も考えられます。よく、会社がもつ制度等によってよい会社かどうかを見定めようとする人もいますが、一概にそれがよい手段であるとは限りません。制度がよいからといって、それがきちんと運用されているのか、組織の向上に活きているかどうかは、実際に見てみなければわからない部分もあります。優れた制度は、それが成り立つ文化があって初めて機能するということが、取材を通して明らかになりました。
より重要なことは、まず、自分がここにあげられたような会社で働きたいと思うかどうかを確認することです。そして、魅かれる点があるのであれば、上げられた特徴を参考にして、会社見学や面接の際に確認してみるとよいです。
このコーナーで紹介している企業は、業種も地域も様々です。働きがいがある企業は、日本各地に存在します。自分の地元や希望するエリアには魅力的な企業がないと断じてしまう前に、企業規模や知名度にとらわれず、「人を大切にしているか」という新たな視点を持って、企業探しを行ってみてください。