「人を大切にする会社」って
どんな会社
どんな会社
島根電工株式会社
企業情報
・事業内容:電気・空調・給排水・上下水道・通信・エネルギーなどの設備工事、設備のエンジニアリングサービスなど
・創業:昭和31年(1956年)
・本社所在地:島根県松江市東本町5丁目63番地
・従業員:389名(2018年4月)
・平均年齢:35.5歳(2018年4月)
・企業ホームページ: http://www.sdgr.co.jp/
Point 1
縮小する設備工事市場で、サービス業にビジネスを転換し利益が6倍に
Point 2
社員の高い感性が、期待を越える感動を作る
Point 3
「自律的な社員」と「手厚い労働環境」の好循環
昭和31年創業。グループでは600人を擁する地域の大手企業。公共工事案件が激減する中で、家庭向けサービス業への転換を行った結果、利益はバブル期の6倍、設備業界でも完成工事利益率が全国5位となるなど大きな成長を遂げました。また、同時に注目されるのが働き方改革によって実現された手厚い労働環境。働く時間を減らし、給与を上げながらもビジネス転換や利益伸長を達成できた理由と、社員に対する考え方についてお話を伺いました。
写真レポート
「島根電工さんは、話しやすいんです」
松江にお住まいのご夫婦。これまでに浴室のリニューアルやIHコンロの工事をご依頼いただいています。「お風呂で足を伸ばせるようになって快適ですよ。島根電工さんとはよくお茶を飲みながら色んな話をしますが、親しみやすいし、仕事が丁寧ですねぇ」。
松江にお住まいのご夫婦。これまでに浴室のリニューアルやIHコンロの工事をご依頼いただいています。「お風呂で足を伸ばせるようになって快適ですよ。島根電工さんとはよくお茶を飲みながら色んな話をしますが、親しみやすいし、仕事が丁寧ですねぇ」。
月末の金曜日には、4千円を支給
15時に退社し、経済を盛り上げるべく2017年に始まった政府主導のプレミアムフライデー。島根電工では導入に伴い「ただ家に帰るのではなく、地域に貢献しよう」と全社員に4千円を支給しています。皆でビールを飲みにいく社員、子どもにお土産を買って帰宅する社員など、使い方はさまざま。
15時に退社し、経済を盛り上げるべく2017年に始まった政府主導のプレミアムフライデー。島根電工では導入に伴い「ただ家に帰るのではなく、地域に貢献しよう」と全社員に4千円を支給しています。皆でビールを飲みにいく社員、子どもにお土産を買って帰宅する社員など、使い方はさまざま。
社員ひとりひとりの力は無限大
「会社が悪くなるのは経営者の責任。良くなるのは社員のおかげ」と語る荒木社長。自ら夢や目標を持ち、自律的に動ける『自鳴』の社員ひとりひとりを本気で信じると、本当に皆が成長していくと語ります。社長と社員の関係性も、グループ全体で600人を越える規模ながらとてもフランク。フロアでは「最近調子良さそうじゃん」などと新人社員が肩を叩かれる場面も多々あります。
「会社が悪くなるのは経営者の責任。良くなるのは社員のおかげ」と語る荒木社長。自ら夢や目標を持ち、自律的に動ける『自鳴』の社員ひとりひとりを本気で信じると、本当に皆が成長していくと語ります。社長と社員の関係性も、グループ全体で600人を越える規模ながらとてもフランク。フロアでは「最近調子良さそうじゃん」などと新人社員が肩を叩かれる場面も多々あります。
新人のご家族向け懇談会
社員にとって、最も身近な存在であるご家族。皆が公私ともども豊かに暮らし、伸び伸び成長するためには、ご家族の理解やサポートは欠かせません。そのために毎年行っているのが、1~3年目社員のご家族向け懇談会。どのような思いで新人を育てているのか、職場の様子、会社全体の方針や業績をご説明し、食事と歓談の機会を設けています。毎年100名もが参加されるイベントとなっています。
社員にとって、最も身近な存在であるご家族。皆が公私ともども豊かに暮らし、伸び伸び成長するためには、ご家族の理解やサポートは欠かせません。そのために毎年行っているのが、1~3年目社員のご家族向け懇談会。どのような思いで新人を育てているのか、職場の様子、会社全体の方針や業績をご説明し、食事と歓談の機会を設けています。毎年100名もが参加されるイベントとなっています。
いつでもその場で見積を発行!
働き方改革の一環で作られた「見積発行システム」。それまで電気や空調、給排水など多岐に渡る設備工事の見積はとても複雑で、お客さまと何度もやりとりを重ねて御見積を提出していました。この時間を短縮できれば大幅な業務効率化ができるとIT投資を行い、見積発行システムを整備。営業はこの端末を持ち歩き、お客さま先で見積を即時発行できるようになりました。
働き方改革の一環で作られた「見積発行システム」。それまで電気や空調、給排水など多岐に渡る設備工事の見積はとても複雑で、お客さまと何度もやりとりを重ねて御見積を提出していました。この時間を短縮できれば大幅な業務効率化ができるとIT投資を行い、見積発行システムを整備。営業はこの端末を持ち歩き、お客さま先で見積を即時発行できるようになりました。
バカラの高級グラスとウイスキーに触れ、感性を高める
各国の王室御用達ブランドである、バカラのグラス。それに実際に触れて、重みや感触を確かめながら、いいウイスキーを飲むシーンを体感する研修です。未知の経験をすると、脳や感性が刺激され、新たな視点も生まれます。お客さまの前に立った時には、相手の状況や思いを察する想像力や、自分にない考え方を受け入れる余裕に繋がっていく。人間力を高めることも島根電工の人財教育のひとつです。
各国の王室御用達ブランドである、バカラのグラス。それに実際に触れて、重みや感触を確かめながら、いいウイスキーを飲むシーンを体感する研修です。未知の経験をすると、脳や感性が刺激され、新たな視点も生まれます。お客さまの前に立った時には、相手の状況や思いを察する想像力や、自分にない考え方を受け入れる余裕に繋がっていく。人間力を高めることも島根電工の人財教育のひとつです。
業界全体の牽引役として
公共工事が削減し業績悪化に苦しむ全国の設備会社。家庭向け小口工事という新たなビジネスで業界を活性化するため、島根電工では自社の成功例をパッケージ化し、各地域のフランチャイズ加盟店へ経営支援を行っています。営業手法や収支改善ノウハウのみならず、会社を明るくするための社風形成や社員育成までメスを入れる、社長の熱い講義が評判を呼んでいます。
公共工事が削減し業績悪化に苦しむ全国の設備会社。家庭向け小口工事という新たなビジネスで業界を活性化するため、島根電工では自社の成功例をパッケージ化し、各地域のフランチャイズ加盟店へ経営支援を行っています。営業手法や収支改善ノウハウのみならず、会社を明るくするための社風形成や社員育成までメスを入れる、社長の熱い講義が評判を呼んでいます。
地域ボランティア活動への参加
全国規模のボランティアイベント『日本列島クリーン大作戦』。島根電工も、山陰の海の美しさを守るために、毎年グループを挙げて参加し、中海・宍道湖の清掃をしています。また出雲おろちまつりや松江水郷祭などの地域イベントにも参加。地域で愛される企業を目指しています。
全国規模のボランティアイベント『日本列島クリーン大作戦』。島根電工も、山陰の海の美しさを守るために、毎年グループを挙げて参加し、中海・宍道湖の清掃をしています。また出雲おろちまつりや松江水郷祭などの地域イベントにも参加。地域で愛される企業を目指しています。
家族ぐるみ大運動会
毎年5月に行われる、全員参加の運動会。出雲ドームを貸し切り、家族を含め1,000人もが参加するビッグイベントです。綱引きや障害物競争に加え、子ども向けの競技、奥さま向けの抽選会など誰もが楽しめる企画が目白押しで、おじいちゃんから孫まで一家総出で参加するという家族も。上位チームには豪華賞金も出るため、皆が本気で対戦しています。
毎年5月に行われる、全員参加の運動会。出雲ドームを貸し切り、家族を含め1,000人もが参加するビッグイベントです。綱引きや障害物競争に加え、子ども向けの競技、奥さま向けの抽選会など誰もが楽しめる企画が目白押しで、おじいちゃんから孫まで一家総出で参加するという家族も。上位チームには豪華賞金も出るため、皆が本気で対戦しています。
頑張りを評価し、称える表彰制度
島根電工にはさまざまな表彰制度があります。「期待をこえる感動」を創った社員を毎月称える感動大賞。グループ全体の技能コンクールや安全衛生大会。部下育成や業務効率化といったテーマ別サークル活動の発表会。また、社内報『自鳴』でも、受賞者や資格取得者を毎月掲載しています。目標に向かい、成長した社員を皆が称え合う文化です。
島根電工にはさまざまな表彰制度があります。「期待をこえる感動」を創った社員を毎月称える感動大賞。グループ全体の技能コンクールや安全衛生大会。部下育成や業務効率化といったテーマ別サークル活動の発表会。また、社内報『自鳴』でも、受賞者や資格取得者を毎月掲載しています。目標に向かい、成長した社員を皆が称え合う文化です。
解説
手厚い制度を設けさえすればよい会社がつくれるのかというと、必ずしもそうとは言えません。
社員が働く目的を持ち、自らを高めようと動いている組織でなければ、制度だけ手厚くしても、甘い環境になるだけで、業績向上まで結びつきません。すなわち長く存続する企業とはいえないということになります。
島根電工は、自主的な社員が育つ文化をつくり、会社と社員の信頼関係があるからこそ、社員がより働きやすくなる仕組みを導入することができました。
そして、縮小市場の中でも、事業を転換するという難易度が高いことをやり遂げ、今も順調に成長を続けています。それは社員が作り出している成果です。
社員の自律性と手厚い労働環境は、両方がそろって初めて機能するものなので、目に見える制度だけでなく、それが運用されている組織文化にまで目を向けて職場選びを行うよう心がけてみてください。