教育を通じた地域の活性化
現在の経済の中心から遠く離れている所から、未来の種は生まれる。
島根県海士町を始め、全国各地で高校魅力化プロジェクトを行っている藤岡慎二さんをお迎えし、教育の観点から地方の可能性を追究していきます。
過疎に悩む全国の町村から、なだれをうつように流出が止まらなくなってしまう、その分岐点に「高校の消滅」という問題があります。
人口減少に与えるインパクトは病院の撤退以上で、教育環境があることがその地に人が根付く根幹にあることを、データによって示していただきました。
離島や山間地にある統廃合が危ぶまれていた高校をなんとか生き残らせようと工夫を重ねた結果、学校がプロジェクト学習の拠点として生まれ変わりました。地域のことを地域の人から学び、課題に向き合うことで、自立性と知恵が生徒たちに備わっていき、最後尾にあったはずの地域にある高校が、これからの時代の最先端の学びを得られる場に変わったのです。
これまでの教育は、やればやるほど人を中央に向かわせる、いわば地域を捨てる教育だったのですが、藤岡さんが魅力化を手がける地域の高校では、地域を支える教育を実現していっています。
教育関係者も多く参加し、「教育」というテーマから地域の新しい可能性を知ることができました。
これまでのイベント
現在、地方では新たな存在が事業開発の立役者となりつつあります。
その1つが、2016年発刊の「ヤンキーの虎」(藤野英人氏著)で取り上げられたような、地方で多様な事業を経営してミニコングロマリットを形成する経営者の存在です。また、もう1つが、外部から地域に入って、これまでになかった発想でビジネスを展開する起業家です。
その代表である2人が、地方ビジネスの新たな可能性を語ります。
地方では、 UIターン人材が新たなビジネスを起こしています。
彼らがどんな切り口でビジネスを始め、地域にどんな影響を与えているのか。
地方で「稼げる仕事」を成立させるノウハウを、商店街改革の第一人者である木下斉氏と、神奈川県小田原市にUターンした起業家山居是文氏とのクロストークから読み解きます。
東京でできなかったことが、地方ではできてしまうことがある。
人生の転換期に、新たなまちで自分を見つめ直す時間を持ち、挑戦を始めた移住者たちの取組みを、仕掛け人である若新雄純氏自らが紹介。
福井県鯖江市を事例に、地方都市の場の新たな価値を見出します。