地方を変えるUIターン人材
地方では、 UIターン人材が新たなビジネスに挑戦しています。
その最新の状況を、地方創生やまちづくりに対して、現場のリアルな視点から積極的に発言なさっている木下斉さんと、「実際にUターンした事例」として、小田原と東京で就業経験も起業経験もある山居是文さんにお越しいただき、語っていただきました。
木下さんの冒頭のお話からは、都市住民の地方移住というといきなり農村地域に行くことをイメージしがちですが、実際は、「農村や自然豊かなところにすぐ行ける都市へ移住する」と考えると実態に近いことや、地域を、自治体単位ではなく、30万人単位の経済圏としてとらえると見えやすくなることを解説いただきました。
山居さんは、東京での就職、小田原での公務員経験、東京で広告会社の起業を経て、小田原で不動産会社を立ち上げ、まちづくりを進めています。様々な経験を経ているからこその良さや学びをシェアしていただきました。
会場を交えてのクロストークでは、活発に質問が出て、地方に入ったときの自己紹介の仕方から、人材育成の話まで、ざっくばらんに語っていただきました。
実際にUターンやIターンを考えている人に多く参加いただき、実践的なお話しにみな熱心に耳を傾けていました。
これまでのイベント
現在、地方では新たな存在が事業開発の立役者となりつつあります。
その1つが、2016年発刊の「ヤンキーの虎」(藤野英人氏著)で取り上げられたような、地方で多様な事業を経営してミニコングロマリットを形成する経営者の存在です。また、もう1つが、外部から地域に入って、これまでになかった発想でビジネスを展開する起業家です。
その代表である2人が、地方ビジネスの新たな可能性を語ります。
東京でできなかったことが、地方ではできてしまうことがある。
人生の転換期に、新たなまちで自分を見つめ直す時間を持ち、挑戦を始めた移住者たちの取組みを、仕掛け人である若新雄純氏自らが紹介。
福井県鯖江市を事例に、地方都市の場の新たな価値を見出します。
現在の経済の中心から遠く離れている所から、未来の種は生まれる。
なくなることで地域の衰退に病院以上に影響を与えるのが学校です。廃校が危ぶまれる離島や山間部の高校を、特色ある教育を行う場に変えることで、今後の社会にとって最先端の教育を行う場所に変える。藤岡慎二氏の取組みから、地方の高校の新たな可能性を探ります。