働き方紹介City
鳥取県

鳥取県 理想の英語教育を追求するために、理想の環境を求めてたどり着いた職場。

【鳥取県】青翔開智中学校・高等学校
三浦永理さん
1995年東京生まれ。早稲田大学国際教養学部を卒業後、大手芸能プロダクションに就職。マネージャーとして人と関わる中、教育へ興味を持つようになり、教員への転職を志し退職。教育関係の企業でインターンをしながら教員免許を取得する。今年晴れて、鳥取県の青翔開智中学校・高等学校の英語科教員に。

サマリー

大学卒業後は、夢だったエンタメ業界へ。大手芸能プロダクションに就職し、主にマネージャー業に勤しんでいた三浦さん。当時担当していた10代、中高生たちの成長を見守る中、これまでにはなかった教育関係の仕事への興味が高まります。「教育を通して、子供たちの成長や、新しい世界に挑戦するための手助けをしたい」。 自身の英語スキルをより活かせる仕事として、英語科教員への転職を決意。教員免許取得のための2年間を経て、今年、鳥取県の青翔開智中学校・高等学校の英語科教員となった三浦さんに、現在の働き方や鳥取市での暮らしぶりについてお話を伺いました。

地方を選んだ理由

東京で生まれ育ち、大学卒業後も都内の企業に就職した三浦さん。教員になるための転職活動中も、地方の学校を希望していた訳ではなかったそうです。「前職、新卒での就活時も地方という選択肢はありませんでしたし、ずっと東京に居るものだと思っていました。転職時に優先したのは職場の環境。挑戦することを奨励してくれるような職場に行きたいと思いつつ、数ある選択肢の中から、青翔開智がベストだという結論に至りました。なので、結果的に地方就職かぁという感じでしたね(笑)」

教員免許取得のため通信制大学に通いながら、三浦さんは英語教育を学ぶため教育関係の企業で約1年間、インターンに参加します。初めて青翔開智の存在を知ったのも、インターン先でした。「こんなに面白い、自由な学校が地方にあるんだって。そのあと合同説明会に行ったら偶然、青翔開智の名前を見つけて。その場で一次面接を受けました。インターン先の「英語教育のプロ」みたいな尊敬する社員さんにこのことを伝えたら、すごく良い環境だよ!って太鼓判を押されて。ますます期待が膨らみました」

一次面接を合格。その後の模擬授業など採用試験を振り返った印象として、三浦さんは「時間をかけて、じっくりと話を聞いてくれる雰囲気」を挙げてくれました。大勢の就活生の中、短い時間でいかに自分をアピールするかといういわゆる都市型(大企業)の選考との違いに驚いたといいます。「最終面接は1時間ぐらい盛り上がってしまって。ついつい、早めに採用を決めていただけないと困ります!って本音を伝えてしまいました(笑)」

採用試験を経て、今年4月、鳥取県鳥取市の青翔開智中学校・高等学校の英語科教員になりました。地方の中核都市とはいえ、慣れ親しんだ東京から移住することに対して、不安はなかったのでしょうか? 「あまりなかったですね。東京~鳥取は、飛行機で一時間程度ですし、学生時代にトルコへ交換留学の経験があって、その時の不安感に比べたら全然で(笑)。「寂しい」といった家族や周りの反応で、それくらい大きなことなんだって気付かされた形です。周囲の応援なしではこの転職活動は遂げられなかったと思いますし、今は自分の選択は間違ってなかったことを証明するため、存分に仕事に打ち込みたいです」

現在の仕事内容

英語科教員として中学校1~3年の全学年を担当しています。グローバル教育に力を入れる学校にあって、1年目から1日3〜4コマ授業を受け持つなど、忙しい日々を送る三浦さん。転職活動時に惹かれた、職場環境や自由な校風にも満足しているようです。「授業内容はこの型でやってくださいというのは全くなくて。各担当教師の裁量が大きく、自由に自分だけのスタイルが確立できるのは、やりがいを感じます。裏を返せばなんでもOKですから、最初は戸惑いましたけど」

青翔開智の特色の一つに「探究基礎」の授業があります。「探究基礎」は創造力をスパークさせ、鳥取そして世界の課題解決をチームで実行する力を身に付けるための時間として、中高6年間一貫して実施される授業です。英語を含む各教科でも、「探究スキル」の獲得・育成を意識した授業作りがなされています。「実践的な探究スキルを身に付けるため、文法をなぞるような授業ではなく、プロジェクト型の学習を盛り込むなど、日々模索できるのが楽しいです」

英語科教員になったいま、教員を志すきっかけとなった「子供たちの成長や、新しい世界に挑戦するための手助けをしたい」という思いを強くしたという三浦さん。
「自分の人生を振り返ってみると、”言葉”っていうのがキーワードになっていて。英語に限らず、国語の先生とも連携したいですねと話してるんですけど、”言葉”によって表現力や感性を磨くことで、表現できる世界が広がるワクワク感。その本質のようなものを授業で展開できたらいいですね」
自身の理想の授業を語るその姿は、まさに夢中になって「探究する人」そのものでした。

地方都市での暮らし~移住前の暮らしと変わったこと・変わらないこと~

新型コロナウイルス拡大抑制の目的で、政府が全国の小中高校へ臨時休校を要請(3 月2日~春休み迄)。今年の3月末に鳥取へ移住した三浦さんもおよそ2週間、外出自粛を行っていたそうです。「自宅待機中は家で黙々と料理をしていました。4月から学校に出るようになって、具体的に生活で変わったことといえば、東京に居た時はお弁当とか作ってなかったんですけど、今は毎日作っていることですね。意識的に鳥取の野菜を食べようと思っています。節約のためでもあるんですけどね(笑)。直売所とかもそこら中にあって、安くて美味しそうなものを狙って買っています」

鳥取市の人口はおよそ19万人(令和2年6月現在)。ほどよく都会で、東京に比べ密着・密集が少ない、地方都市ならではの快適さに「住んで3、4カ月にして、もう今は東京での生活には戻れないです」と語る三浦さん。“星取県”を名乗り、積極的に県がアピールする星空の美しさもなるほど納得。気に入っているそうです。一方、地元の人は地方であることを気にしているようで――、「生徒をはじめ皆さん“鳥取は何もないです”と自虐的に話すんです。県民性なのか地元愛がこじれているのか、鳥取駅前に素敵なカフェや趣のあるお店もあるし、良いじゃない!って私は思うんですけど(笑)」

「かく言う自分も移住してまだ3、4カ月。自信を持って鳥取の魅力を語れる立場ではないんですけど……」と謙遜(自虐?)しつつ、今後は地元の人と知り合うきっかけを積極的に作っていきたいそうです。「積極的にと思いつつ、大勢で集まってというのは、状況的にまだ難しいですから、それがジレンマですね。私は昔からミュージカルや歌うことが好きで、得意ではないですけれど(笑)。まさにそういった活動をやっている同僚がいて、近くご一緒したいなと思っています」

東京圏・大阪圏を離れたいと考えている人へアドバイス

働く上でベストな環境が鳥取にあったから、結果的に地方就職を決めた。理由としてはシンプルですが、実行に移すのは中々難しいもの。しかし、そういった難しさや、地方では絶対に暮らせないだろうという思い込みに縛られず、自分に合った仕事選びを優先してほしいと三浦さんは言います。
またエンタメ業界から教師へ、畑違いの業界からの転身は、大きなプレッシャーだったと振り返ります。「全くの異業種・異業界。しかも入社3年を待たず早期転職という、一般的には“新卒で失敗した若者”みたいな立場になったわけですから。最初は精神的にも苦しい時期が続きました。でも前に進むことで、景色が変わっていったんです。もし過去の自分に声を掛けられるなら、大丈夫だよ!と肩を叩いてあげたいですね」

新しく自分が関わる土地。地元が出来ることにも大きな期待を寄せています。「地元愛がない。故郷がない。長い間、そう感じていた私にとって、地方はとても魅力的に映っています。親元を離れて、東京以外に拠点を持つことは初めてですし、これから自分の中で”鳥取から見た目線”が育まれるのが楽しみです。都会と地方、両方の目線が持てるのは、きっと今後の教師人生の糧になると思いますから」

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