「東京を卒業して、新しい自分と出会う!東京卒業式 & 東京卒業作戦会議」
’20/1/23 LO活プロジェクト主催イベント連動予告記事
満喫した東京を卒業し、地方で活躍する第一歩を踏み出す
東京の会社で勤めながらキャリアを高め、次のステップとして地方企業に転職する。移住を伴うため、必然的に生活スタイルも変わり、自らの新しい可能性や価値観に出会う―。そんな選択をする人たちがいます。一方で、地方企業への転職や移住に興味はあるものの、思いきることができない人も多いようです。
1月23日(木)に東京有楽町の「移住・交流情報ガーデン」で行われるイベント「東京卒業式 & 東京卒業作戦会議」は、不安や疑問がありながらも、東京を卒業し、地域で働き暮らしていくことを決めた人たちをみんなで送り出すとともに、東京卒業を検討している人たちがファシリテーターを交え、具体的な東京卒業作戦をそれぞれに練っていくイベントです。
イベントに先立ち、東京卒業を取り巻く現状や、イベントに参加予定の卒業生の声を集めてみました。
【事実】男女とも10・20代がもっとも東京卒業を検討している!
こちらは平成26年に内閣府が取りまとめた調査データです。今後移住する予定又は移住を検討したいと回答した人(「今後1年」「今後5年をめど」「今後10 年をめど」「具体的な時期は決まっていないが、検討したい」の合計)が、全体の約4割を占めます。性別×年齢層別に見ると、男女とも10・20代で移住する予定又は検討したいと回答した人の割合が比較的高いことが分かります。男性の50代が高いのは、早期退職制度などを利用したセカンドキャリア設計が要因かと思いますが、10・20代はそうではなく、何かしら東京に生きづらさを感じたり、地域により大きな可能性を見出しているからではないかと思います。
実際のところ、東京で働く人たちは、東京をどう感じ、これからをどんな風に考えているのか、街に出て聞いてみることにしました。
雨の中、ビジネスマンの街・東京新橋で街頭調査
取材当日は降ったり止んだりの雨模様でしたが、傘を持ちながら忙しそうに行き来する若手ビジネスマン・ウーマンに声をかけ、
・東京で生きづらさを感じるところ
・地方転職、移住に興味があるかどうか
・地方に転職、移住するとしたらどこがいいか
を聞いてみました!
東京で生きづらさを感じるところ
20人弱の方に話を聞くことができましたが、1人を除いてみな地方出身者でした。上京のタイミングは進学よりも就職の方が多く、改めて東京は地方出身者たちが集まっている街だということが分かります。そんな彼、彼女らの中で生きづらさとして挙がったのは、
・人が冷たい
・満員電車が厳しい
・東京の仕事のテンポが早すぎる
・人がせかせかしている
・どこに行っても混んでいる
などが主なところ。
中には「東京に住んでいるが、とにかく東京が嫌い」といった声もありました。総じて誰もがどこかに「生きづらさ」を感じている一方で、とは言いつつも東京に留まって頑張っている人たちです。いい点としては、「東京でしかできない仕事がある」「地方で働くよりも、研修や勉強会がたくさんあり、キャリアアップには最適だ」「東京には、ないものがない」「地方に比べると給料が高い」などが挙げられました。
地方移住を考え始めた人のアクションは?
上記のように、東京での「生きづらさ」を感じた方をはじめとした「東京卒業希望者」は、どれくらいいて、どのようなアクションをしているのでしょうか?
東京・有楽町駅前の交通会館の中にある、無料で利用できる地方移住の相談窓口「特定非営利活動法人ふるさと回帰支援センター(東京)」の年間の利用者推移を見てみましょう。年々、右肩上がりで利用者が増えていることが見て取れます。LO活から提供する情報やイベントもそうですが、地方転職・移住を考える方に対する支援は、年々充実していっています。
地方転職、移住への興味は?もし移るとしたらどこ?
街頭取材でも、約半数の方が地方転職や移住に「興味あり」と答えました。「地元に帰りたい方」と「気候が温暖なところに行きたい方」が半々の印象で、今すぐに地方転職や移住は考えにくいという方も、「ずっと東京にいるのかと言われると、そういうイメージもない」という感じでした。
もはや「東京で一旗揚げようとたくらむ野心家」のようなビジネスマン・ウーマンは少なく、より豊かな暮らしを求める中で「地方」は若い方の中で気になるワードになっている様が伺えます。一方で、いざ地方転職・移住となると、分からないことが多すぎてイメージが持ちにくいという声も聞かれました。
東京卒業はあり?なし?自身で確認しに行こう!
1月23日に行われるイベント「東京卒業式 & 東京卒業作戦会議」では、実際に東京で数年間働いたのちに地方へ転職・移住をした経験者たちが体験談を語ります。
また、彼らや地方就職支援のスペシャリストであるLO活相談員がファシリテーターとなり、皆さんお一人お一人の現状にあわせ、東京卒業がありなのか、なしなのかを一緒に考えていきます。
最後に、イベントに卒業生として参加してくれる3人のうちの1人、新潟県で生まれ、東京の大学を卒業後、1年の東京勤務を経て、昨春から愛媛県に移住し働く田村裕太郎さんの声を少しだけお届けします。
どういう経緯で出身地でもない愛媛県へ?
もともと地域活性に興味があって、大学時代は生まれ故郷の新潟県にある「粟島浦村」の研究をしました。就職活動の時に地域就職も考えたのですが、大学の先生に「一度、東京でビジネスを経験した方がいい」と言われて、投資会社に入社しました。
会社では投資商品の営業、メディアもやらせてもらって、勉強することばかりで苦しみながらも楽しくやっていました。
一方で、自分がこうしているうちにも地域はどんどん衰退していくし、自分がやっていることは地域活性には繋がらないという気持ちもあって、後ろ髪をひかれる思いもありました。加えて、よくも悪くも東京での仕事に身体が慣れていって、例えば満員電車や自然の少ない環境でも平気になってきました。それって本当にいいことなのか?感覚が麻痺し始めているんじゃないか?と、ぼくの場合は不安になり、このままでは「自分は何がしたかったのか」すら麻痺して分からなくなる気がしました。
それで、転職活動というか、地域で自分がやりたいと思える仕事と出会うための活動をして、ご縁があった愛媛に2019年の4月に移住しました。
会社を退職して地縁のない地域に飛び込む。 不安や疑問はなかったですか?
不安と疑問しかなかったです。「東京で経験を積んでからでも遅くない」と言われればそうかなとも思うし、「今のおまえが行ってもできることなどないだろう」と言われたら、確かにそうだなと思うし。
でも、行ってみたいとか、挑戦してみたいという気持ちは、何を言われても変わりませんでした。
色々受けたアドバイスも、実際に動いてみたら違うかもしれないと思うこともありました。例えば地域の課題って場所によるので、実際に地域で動いて課題を実感して、その解消に向けて自分に足りない部分を知って、そこを重点的に鍛えた方が、東京で満遍なく基礎体力をつけるよりも早く地域で役立つ人材になれると思います。
あと、ぼくの場合ですが、地域の人たちに受け入れてもらえないとかはまったくなかったです。今思うと、信念があれば、いつ来ても、何とでもなると思います。イベントでは、悩んだり迷ったりしている方に、ぜひそのあたりもお伝えできればいいなと思っています。
イベント紹介
1月23日(木)18時半〜20時半、田村さんほか、3人の地方転職・移住経験者や地方就職相談のスペシャリストであるLO活相談員が参加する「東京卒業式 & 東京卒業作戦会議」が開催されます。
会場で同じような考えを持つ仲間と話したり、相談したりして、これからのあなた自身の未来を、一緒に考えてみませんか?
すぐに地方転職や移住を考える必要はありません。まずは未来を考える第一歩として、本イベントを活用してください!
「東京卒業式 & 東京卒業作戦会議」、移住・交流情報ガーデンにて開催(最寄り駅:JR東京駅・有楽町駅)。
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