イベントレポート

今、鹿児島で活気を見せる3企業が、新たな人材を求めて兼業プロジェクトを立ち上げ!
19/12/4 LO活プロジェクト主催イベント連動予告記事

東京を離れることなく始められる、鹿児島との兼業生活

海と山の大自然に恵まれ、山海の地産食材も豊富な鹿児島市。暮らしやすさに加えて、観光面でも高いポテンシャルを誇る鹿児島市に拠点を置く3社が、12月4日に開催されるLO活プロジェクト主催イベント『鹿児島兼業&移住支援プロジェクト「SWITCH」』に登場。そのテーマは“兼業”だ。パラレルキャリアという新しい働き方が脚光を集める中、今回は新たな出会いを期待し、兼業ポジションを用意した上でイベントに登壇する3社をフィーチャー。次代の兼業スタイルを見据える上でも参考になるインタビューをお届けする。

 

社会性と事業性を両立しながら持続可能な廃校の活用プロジェクト

株式会社BAGN
ディレクター 永山貴博さん
埼玉県出身。アウトドアブランドでプロモーターとして活躍後、2019年春に株式会社BAGNへ。現在、「一般社団法人リバーバンク」にて南九州市にある廃校「かわなべ森の学校」を利活用するプロジェクトを担当する。

 

鹿児島と東京に拠点を持つ株式会社BAGN。プロミュージシャン坂口修一郎氏が2014年に設立し、数々のクロスカルチャースタイルの体験型イベントをプロデュースするほか、都内で物産展「OK SHOP」の展開や、カフェ『BE A GOOD NEIGHBOR COFFEE KIOSK SENDAGAYA』の企画など、その事業は多岐にわたる。

そんな多彩な活動の中で特に注力しているのが、南九州市にある廃校「かわなべ森の学校」を活用するプロジェクトだ。元々は坂口氏が主催する『グッドネイバーズ・ジャンボリー』(※1)の開催会場として利用していたところ、2017年に廃校の運営管理やイベント企画といった事業創出を行う一般社団法人リバーバンクを立ち上げ、地元の人たちの協力を仰ぎながら廃校の利活用に乗り出した。

ディレクターとして活躍しているのは、2019年春に東京から鹿児島に居住したばかりの永山貴博氏だ。「森の学校のブランディングや事業創出を担当しています。森の学校の活動が持続可能になるよう、社会性と事業性が両立するビジネスモデルを試行錯誤しながら考えているところです。今回は兼業というスタイルで、私たちと一緒に楽しみながら事業創出に関わってくれるメンバーを募集しています」と屈託のない笑顔とともに語る。

※1 「みんなでつくるお祭り」を標榜し、音楽はもちろん地産地消のワークショップやフードを集めた人気のフェス。県内外から人が集まり、2019年で10回目を迎えた(https://goodneighborsjamboree.com)。

 

都内で大手アウトドアブランドのプロモーション担当として勤めていた永山氏が、BAGNと出会ったのは2017年。新製品のプロモーターとして『グッドネイバーズ・ジャンボリー』に参加したことがきっかけだった。

「地産のフードや体験型のワークショップに注力したフェスで、お客さんの笑顔と満足がすごく伝わってくる素敵なイベントで感激したんです。以来、毎年プロモーターとして参加する中でスタッフや地元の人たちとの交流もできました。そんな中で、会場である廃校をリノベーションして活用するというプロジェクトの話を聞いたんです。これはとても夢のある話だと思って、ここで働きたいと考えるようになりました」。

とはいえ、安定した仕事のある都内から鹿児島への居住にはハードルがあったのでは? 永山氏に尋ねるとBAGNとの出会いのほかに2つの決め手を語ってくれた。ひとつは奥さんが鹿児島出身だったということ。

「妻がずっと鹿児島に住みたいと話していたのですが、僕は乗り気ではありませんでした(笑)。しかし、鹿児島での地元の方々との交流の中で、みなさんの温かく受け入れてくれるウェルカム感がすごく良かったんです。移住には人付き合いのハードルの高さを感じていましたが、まるでそんなことはなくて。鹿児島の人は鹿児島のことが大好きなんです。それも素晴らしいところだと思っています」。

そして、もうひとつは趣味のアウトドア、ロック・クライミングだった。

「鹿児島には、実は世界に誇る岩場があるんです。地元のクライマーでさえ知らないようなクライミングスポットもあって、世界のクライマーも注目している。これは発信する価値があると感じたんです。もちろん海も近いですし、キャンプのできる場所も山ほどあって、しかもどこへ行くにも市内から1時間程度。食事も美味しいですしね。都内にはない贅沢がここにはあると感じられました」。豊かな大自然と人の魅力に魅せられて居住を決める人も多いという。

永山氏はイベントに向けて「お会いした人それぞれに感じていただける鹿児島の魅力と居住ストーリーを、リアルにお伝えできる場になればいいなと思っています。自然の中で面白いことをやっていきたい、という人とは是非お話したいですね。鹿児島には異業種をマッチングして新しいプロダクトを生み出しやすい気風だけでなく、同業でも競合するのではなく協働して市場を盛り上げていこうという雰囲気があります。仕事のフィールドにかかわらず自分の力を生かせる場所がたくさんあるので、まずは兼業という働き方で、僕たちと関わってみませんか?」と語った。

 

鹿児島No.1の実績を誇るハウスメーカーで新規事業立案に関わるチャンス

ヤマサハウス株式会社
常務取締役 佐々木政典さん
鹿児島県出身。東京の大学を卒業後に都内のコンサルティング会社へ就職。地方の名門中堅企業を支援して、地方経済を活性化させる事業に携わる。2010年、ヤマサハウスへ。前職での経験を生かした企業改革を手掛ける。

 

鹿児島の新築住宅市場においてNo.1のシェアを誇る『ヤマサハウス株式会社』。1948年の創業から地域に根ざし誠実に実績を積み重ねてきた高い信頼と、「木へのこだわり」と「伝統と美しさの調和」をコンセプトにした職人の技は、ハウスメーカーとしての質の高さはもちろん、河川工事や港湾整備など地域の発展にも大きく貢献している。

ヤマサハウスのひとつの魅力は、時代ごとに独自技術を発展させてきたところにある。先人たちの知恵と工夫を活かした高い建築技術をベースに、独自に開発した長期優良住宅やLCCM住宅モデル事業などは、県内で初めて国土交通省の先導的モデル事業に採択。業界において先進的な取り組みにも挑むことで高い評価を得ている。

そんなヤマサハウスで、新たな事業推進を手掛けるのが佐々木政典氏だ。鹿児島出身で東京の大学を卒業後、地方経済の活性化を見据えて都内の経営コンサルティング会社に就職。企業の再生支援を担当する中で、鹿児島でその経験を活かせる手応えをつかんだという。都内での経験を経て2010年にヤマサハウスにUターン就職し、経営企画のメンバーとして数々の事業を立ち上げ、さらには新卒採用を増やすなど企業改革を推進し続けている。佐々木氏は「これまで実直に積み重ねてきた当社のリソースを活かしながら、兼業という形をもって、新規事業立案を作り上げてくれる方とご一緒したいと思っています」と熱っぽく語る。

 

「ヤマサハウスは熱い思いを持った社員が多いんです」と佐々木氏が語るとおり、1993年に戦後最大級と言われた台風が鹿児島を直撃して甚大な被害が出たときには、新規の受注事業をすべてストップさせ、社員を総動員して復旧業務を担当。先の熊本地震でも同様の対応を取った。ハウスメーカーとしての責任感の強さと実直な社風を物語るエピソードだが、こうした思いを持った地域に貢献する取り組みこそがヤマサハウスの強み。

こうした取り組みに加え、「今後の事業展開についてのお話は、オープンにしにくい事も多いのですが、今回のイベントでは、そうしたお話も興味のある方にはお伝えできると思います」と『鹿児島兼業&移住支援プロジェクト「SWITCH」』では貴重な情報を得る絶好の機会となりそうだ。

現在、ハウスメーカー業界は変革期を迎えている。ライフスタイルの変化、家を持つことに対する価値観の変化、空き家問題などハウスメーカーに求められる内容も刻々と変化している。

そんな中で、佐々木氏は「都心で働く人のアイデアを地方で活かせることってたくさんあると思うんです。業界は問いません。関心を持っていただきさえすれば、キャリアを生かした分野とマッチングできる部分を一緒に探ることができると考えています。業界は過渡期と言われていますが、今こそ皆さんの新たなアイデアと私たちのリソースが融和することで新しい価値を創出できるチャンスがあると考えています」と今回の兼業プロジェクトへの期待を語る。

イベントに向けては「まずお互いのことをよく知ることが大事だと考えています。イベントを起点にしっかりと話し合った上で、より良いマッチングが出来ればと考えています」と佐々木氏。居住サポートもハウスメーカーならではの手厚さがある。将来的に鹿児島への居住を視野に入れたい人にとってもチャンスになるだろう。

 

“こどもたちの親友でありたい”がコンセプトの保育園

株式会社無垢
代表取締役社長 ふるかわりささん
鹿児島県霧島市出身。2007年に霧島市でインターネットを中心に出産祝いに特化したギフト商材を販売する「株式会社無垢」を創業。自身の子育てをヒントにした商品が大ヒット。’17年4月には霧島市で「ひより保育園」を開園し、保育事業に参画。’18年3月には姉妹園となる「そらのまち保育園」を鹿児島市天文館に開園。

 

今、鹿児島で最も勢いのある仕掛人の一人がふるかわりささんだ。りささんは鹿児島県出身。2007年に、鹿児島県霧島市にて「株式会社無垢」を創業し、出産祝いに特化したギフト商材をインターネットを中心に販売する「出産祝いのココレカ」の運営をはじめた。自身の子育てをヒントにデザインしたガーゼケットや、アメリカの大手育児ブランドSassy社とのコラボ商品などを展開し、楽天ランキング出産祝い部門常連店舗となっている。

そんな小売業を営んでいたりささんが、2016年に新展開に踏み切った。保育事業への進出である。2017年に霧島市で「ひより保育園」を、翌年の2018年には姉妹園となる「そらのまち保育園」を鹿児島市の中心市街地天文館に開園した。

「出産祝い専門店の商品が届けられるのは出産直後のお母さんばかり。日々、お客さんや周りの方から子育てに関する悩み相談や、こんなのあったらいいよね、という話をいただきます。そんな中でふつふつと『大人も自分の人生を楽しみつつ、子供も楽しく生きられる場所をつくりたい』『保育をやってみたい』といった気持ちが生まれてきました」と語るりささん。スタートした保育園のコンセプトは”こどもたちの親友でありたい”。大人も子供も関係なく、学び合いや響き合いがあるような場をつくりたいという思いが込められている。

特徴のひとつは「食べることを真ん中に置いた保育園」であること。中の様子がよく見える給食室。園児たちのための調理室。お米と野菜は地元の契約農家から仕入れ、お味噌は毎月子供たちが自分たちで仕込む。昔ながらの製法でつくられた調味料で味付けした給食。食べることにしっかり向き合うことで生きる力を育んでいる。

 

子供たちの自主性をいかに育むかに重きが置かれているのも特徴のひとつ。どの行事でも、どんな風にしたいかの企画から準備、片付けまでを園児たちが主体となって行っているそうだ。例えば遠足。「グリとグラみたいな遠足に行きたいね」という言葉からチャレンジがスタートし、手作りのクッキーや、自分たちで染めて縫製したランチョンマットやコースターを販売し、バス代を稼ぐ。持ち物リストの一番上は「からっぽのお弁当箱」。登園して、まずはみんなでお弁当を作るところからスタート。こんな素敵なエピソードが次から次に飛び出してくる。

想像するに、経験も実績もない分野のスタートアップは苦難とトラブルの連続だっただろう。でも、りささんもスタッフの皆さんも全く辛そうな表情はない。むしろ本当に楽しそう。スタッフ全員が、日々そこにある嬉しい出来事、豊かな出来事の価値をしっかりと捉え、噛みしめ、分かち合っている感じがひしひしと伝わってくる。

「今のやりたいことは、まず関わるスタッフや園児、取引先のみなさんが幸せであり続けるために、それぞれが当事者意識を持って考え、行動し続ける組織を作ること。そして、日本の一次産業を守ること。地方ならではの豊かさを内外に発信すること。

それと現在、小・中学校をつくる計画やホテルをオープンする計画にも着手しています。その他にもまだ公に出来ない大きいプロジェクトも進んでいます。セミナーではそういった水面下の話もできるかもしれません。人材はいつでも欲しいですね。人ありきで事業を組み立てることも多いです。まずは兼業というスタイルでどんな関わりが出来そうかを一緒に話し合えたらと思います。向かいたい方向性に添っていて、自分の身の丈を大きく超えない範囲であれば、今後も色々と新しいチャレンジしたいと思っています」。と、りささんは語る。

心から共感できる方向性がある。自分がフルスイングしたくなる発揮場所がある。苦楽を分かち合える仲間がいる。日々やってよかったと思える現場がある。これからの働き方、生き方を見つめ直したい方に、ぜひとも参画していただきたい取り組みだ。

 

イベント紹介

12月4日(水)19時〜21時半、神田にあるイベントスペース「theC」にて、ローカルベンチャー3社のオーナーを招いたイベント『Kagoshima 兼業 Drinks〜隙間時間からはじめるローカルベンチャーへの参画〜』を開催します(対象:東京で働く20代・30代のビジネスパーソン)。いきなり移住は難しいけど、地方で自分の力を試してみたいという方に向けて、兼業プロジェクトについて詳しく説明します。

また、鹿児島の食をデザイン、マーケティングの視点から支援する会社・STUDIO Kの中島社長にもお越しいただき「鹿児島の食」を提供します。「いつかは地元に帰ろうと思っていた」という鹿児島出身の方でも「地方創生や兼業に興味がある」けど鹿児島には縁の無い方でも多くの方にお越し頂きたいセミナーです。12月4日、奮って足を運んでください!

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イベントコーディネーターからのメッセージ

株式会社マチトビラ
代表取締役 末吉剛士氏
鹿児島県出身。2011年に鹿児島県内にある企業の経営支援、採用支援やインターンシップ事業などを行うマチトビラ設立。「社長の右腕探し事業」として、次世代の中核人材を獲得するための採用事業を担当。

都市部で働いている人たちが、地方への移住・転職を決断することは、かなりハードルが高いことです。そこで「今の仕事と生活を続けながらも、地方で働くことをリアルに感じられる機会をつくりたい」と思い、今回の企画に至りました。いわば「結婚を決める前に、まずは遠距離恋愛してみよう」という企画です。今回は、私の大好きな三社が参画してくれました。話を聞くだけでも「こんなイノベーティブな企業があるんだ」と発見の多いものになると思います。

 

イベントオーナーからのメッセージ

株式会社コヨーテ
代表取締役 菊池龍之氏
滋賀県出身。2011年に株式会社コヨーテ創業。地方や中小企業の採用を支援するため、各地でセミナーやワークショップを実施。1年前まで家族でマレーシアへ移住。日本で働き、海外で暮らす2拠点生活を経験。

人生を変えるには「住居」「仕事」「仲間」を変えることだと言われています。移住はまさに人生を大きく変えるチャレンジです。そして地方企業との兼業は、このチャレンジのほどよい足がかりになると思います。今回参画する3社さんは、これからの地域経営の未来を切り拓く若手アントレプレナー達。彼らとともに面白い仕事に取り組めるなんて、こんなチャンスはないと思います。まずは12月4日のイベントにお越しください。鹿児島の“美味しい食”もご用意してお待ちしております。

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