イベントレポート

イベントレポート「地方就活成功の道 2019」
参加学生のリアルな声

LO活セミナー「地方就活成功の道 2019」とは？

LO活主催セミナー「地方就活成功の道 2019」は、学生対象の、地方での就職活動をする上で、内定獲得のカギとなる考え方や行動についてお伝えする全６回シリーズの無料セミナー。

「聞いて終わり」ではなく、グループワークを交えた実践重視のレクチャーを通じて、就職活動の様々なシーンで実際に活かせる具体的なノウハウを身につけることができます。

全6回のプログラムは以下のようになっています。

・【Step1】イントロダクション

・【Step2】自己分析

・【Step3】業界研究・企業研究

・【Step4】選考対策（応募書類・面接）

・【Step5】選考トレーニング（応募書類編）

・【Step6】選考トレーニング（面接編）

「地方就活成功の道 2019」今後の開催予定はこちら

・東京開催についてはこちら

・大阪開催についてはこちら

※東京開催分と大阪開催分で、セミナーの内容は若干、異なります。

なぜLO活では、このようなセミナーを無料で実施しているのでしょうか？

東京圏・関西圏の就活生が東京圏・関西圏で就活するには、移動時間やコストもあまりかからないので、余計なことを考えずにいくらでもエントリー社数を増やすことができます。しかし、東京圏・関西圏から地方就活を希望する場合は選考の際の移動・宿泊コストも必要ですし、企業を訪問するスケジュールを調整するのも大変です。

また地方には、就活サイトに求人情報を掲載していない企業がたくさんあります。実際に中小企業庁の調査（「中小企業・小規模事業者の人材確保と育成に関する調査」2014年）では、28.4%がハローワーク、20.2%が教育機関（就職担当者等）からの紹介での採用となっており、就活サイトからの採用は7.3%しかないのです。また自治体によっては、就活の交通費や大学の奨学金返還を助成してくれる場合もあります。

このように地方就職は、地方就職特有の情報を知っていることにより就活の幅が広がり、チャンスが増えるのです。

だからLO活では、地方就職ならではの情報を提供するとともに、ご自身の志望企業がしっかりイメージできるように、そしてその企業へ適確に自分をアピールできるようにセミナーを行っています。数少ないチャンスに対し、しっかりと準備してから本番の選考試験に向かっていただける万全の対策をしていただきたいからです。

今回は、10月27日（日）午後に東京で開催された「Step2：自己分析」の回の様子をご紹介します。

「自己分析」の回に潜入してみました！

自己分析は地方就職に関わらず、多くの就活生がつまずくところ。

都市圏の大手企業であれば、企業イメージが浮かびやすいと思いますが、地方企業は名前も聞いたことがない企業も多くなります。そのため自分の価値観や働くイメージと合うのか、しっかりと考えることが大切です。具体的にどのようなことを学ぶのでしょうか。

「Step2：自己分析」セミナーの概要は以下の通りです。

・「なぜ自己分析が必要か」が明確になる。
・効果的な自己分析の進め方が分かる。
・「好き」「嫌い」という感情の原因を深堀りすることで、自分の「興味・能力・価値観」を発見する。
・ワークを通して、仕事に対する価値観・優先順位を明確にする。
・他の学生との意見交換を通じ、見解を広める。

講師は、株式会社オーシャンズジャパン髙橋信之先生です。

大手商社で法人営業・人事として勤務後、2013年に独立。20年以上にもわたる面接官としての経験を活かして、人材育成の分野で精力的に活躍中です。そんな髙橋先生は、セミナーにかける想いを次のように語ります。

“これから就職活動に取り組む皆さんには、自分の強みが活かせる「自分にとって最適の職場」への内定獲得を目指してもらいたいと思っています。
「内定さえもらえればいい」という安易な考えではなく、社会人としての第一歩となる大切なスタート地点と捉えて欲しいです。その上で自分に合った就職先に出会うためには、自分の強みを深く知ること、様々な企業を広く知ること、の２つの軸がポイントになります。
今回のセミナーでは「自分の強みを知る」ことについて、一緒に学んでいきたいと思います。”

実践ベースのワークで、自分の長所を探る！

「あなたの長所は何ですか？」

これは、応募書類や面接で必ず聞かれる質問。就職活動を始めた学生なら誰しもが、最初に向き合う課題の一つです。

就職活動を始めたばかりで「自分は短所だらけ」「アピールできる能力なんてない」と感じる方もいるかもしれませんが、このセミナーでは、自分の好きなことなど、答えられる質問を重ねていくので、段階的に思考を深めていくことができます。

「好きなこと」以外にも、「苦手なこと」「イラっとしたエピソード」など別の切り口から自分の価値観や能力を探るワークが続きます。また、働くうえで自分が大切にしていること10個を10枚のカードに書き出すワークでは、カードに優先順位をつけながら「自分にとって譲ってもいいこと、譲れないこと」を理解していきます。

優先度の低いカードを切り捨てるのは簡単でも、１〜３位の順位づけは難しく、「どれも捨てがたい！」と苦戦する学生が続出。しかし、なぜそのカードを捨てられないのかを考えることこそが、自分の価値観を理解するプロセスなのだそうです。

個人ワークが終わったらグループ内で意見をシェアし、髙橋先生からフィードバックをもらいながら、セミナーは進行していきます。

グループワークは練習の場。考えがまとまらない時や行き詰った時は、髙橋先生や仲間に力を借りながら自分の強みに気づき、適切な言葉で表現する力を培います。

休憩中の雑談に潜んでいる“価値ある気づき”

セミナーに参加するメリットはセミナーの内容自体はもちろんのこと、休憩中や終了後の雑談の中にも潜んでいます。例えば、休憩中の学生同士のこんな会話。

学生Ａ：部活って何してるの？

学生Ｂ：ライフセービング部だよ。

学生Ａ：へぇ！海水浴場にいる監視員みたいなイメージ？

学生Ｂ：そうだね、夏場はもちろん、年間通して活動してるよ。

学生Ａ：へ〜。海が好きなら、海辺で働きたいって思う？

学生Ｂ：今まで思っていなかったけど、そういう考えもあるね！

こんな風に、お互いの価値観を深め合うやりとりが自然発生するのも、セミナーで出会った仲間ならではなのかもしれません。

また、フレンドリーな髙橋先生も休憩中は積極的に声かけしてくれます。

髙橋先生：Ｃさんは、普段歩くスピードは早い方？

学生Ｃ：はい、そうだと思います。急いでいるときは、歩くのが遅い人が前にいるとイラッとしてしまうぐらい…笑。

髙橋先生：なるほど。さっきのワーク中にテキパキこなしていたので、スピーディなタイプかなと思ったよ。それって、事務処理を素早くこなせる能力なのかもね。

学生Ｃ：おぉ、なるほど。自分の性格としては認識していましたが、働く上での能力だとは思いませんでした。

採用する側からフィードバックをもらえると、今までになかった視点から自分を見つめるきっかけになりますね。

参加者の皆さんからの感想

学生Ｄ：初めて本格的な「自己分析」に挑戦しましたが、まだまだ自分で自分のことがわかっていないなと実感しました。自分の感情をどうやって深堀りすればいいのかが具体的になったので、これからどんどん自分と対話していきたいと思います。

学生Ｅ：これまでも自己分析はしてきましたが、髙橋先生のアドバイスで、企業側の視点を持つことの大切さを知りました。自分が伝えたいことをまとめるだけでなく、「面接する側が何を求めているのか」も意識して、自己分析を深めたいと思いました。

学生Ｆ：普段出会うことのない就活仲間に出会い、色々な意見に触れることができたので、いい意味での比較ができました。参加してよかったなと思います。

髙橋先生よりメッセージ

最後に、これから就職活動に励む学生の皆さんに向けていくつかアドバイスをいただきました。

Q. 就職活動中に大切にすべきことは何ですか？

A：とにかく動いてみることです。最初から自分の強みを100%理解できている人なんていません。「練習は不可能を可能にする」です。こういったセミナーで他大学の学生と話すことも場慣れの一環。「わからないからこそ行動する」という心構えで人に会い、伝える練習をしていく中で、だんだんと自分の強みがわかってくるものです。また企業研究をする際も、自分に合う業界、職種、企業について先入観で決めるのではなく、実際に足を運び、自分の目で確かめることが大切です。

そして、可能性を制限することなく、自分自身に期待をしてあげてください。「どうせ自分なんて」と自分の将来を粗末にしていると、意欲もなくなるし、成長もありません。どんな小さい夢でも構わないので、自分の未来を大切にして欲しいと思います。

Q. 地方就職を目指す学生へのアドバイスをお願いします！

A：地方へ就職を希望する場合は、情報収集が大事です。自分1人で地方企業の採用情報を入手するのは難しいと思いますので、LO活事務局や学内の就職課など、情報ステーションを積極的に活用しましょう。セミナーやイベントに積極的に参加し、相談員さんとなんでも話せるような関係を作っておくと、都市にいながらにして地方の情報が入ってくる状況を作ることができます。

地方就職を希望する背景は、それぞれだと思います。出身県に戻って働きたい、旅行で訪れた場所に住んでみたい、その土地の社会課題を解決したい、など。とにかく就職活動中は先入観や妄想にとらわれずに、選択肢を広く持って欲しいと思います。自分が本当に大切にしたい価値観は何なのか。それを叶えられる環境はどこにあるのかを探して、納得感のある内定獲得を目指してくださいね。