第21回 地方だからこその「女性活躍の場」がある
センター長 門山雅一氏
テーマ1地方だからこそ、生活を基準に仕事を選ぶ
プレステージ・インターナショナルは「エンド・ユーザー(消費者)の不便さや困ったことに耳を傾け、解決に導く」を経営理念に、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を展開し、クライアント企業が行うコンタクトセンター業務を各BPO拠点で担っています。
例えば損害保険会社や自動車メーカーのお問い合わせ窓口として、お客様から車の故障や事故などのトラブルの問い合わせを受け、提携会社を手配し、解決するまでのサポートを行っています。その他、お客様が抱える様々なお困りごとに対して「解決する」というサービスを24時間365日提供しています。
富山BPOタウンには、カフェや託児所、リフレッシュルームなどを併設し、女性が長く安心して働ける職場環境を実現しています。
社内にあるカフェでは美味しくてヘルシーなランチをワンコインで提供しています。女性には特に手作りスイーツが好評で、13時には完売するほどの人気です。また、社内に託児所を設けており、子供と一緒に出退社できる上、子供が体調を崩した場合でもすぐ迎えに行くことができ、安心して働けます。リフレッシュルームは、休憩時間に、心と体を癒すことのできる無料のマッサージルームとなっています。
なぜ、ここまで環境にこだわっているのかというと、当社は物を作ったり売ったりするサービスではなく、働く従業員たちの「お客様のお困りごとを解決したい」という”想い”を最大のサービスとしているためです。人でしかできない、人だからこそできるサービスを提供しているからこそ、従業員が長期にわたり、安心して働ける環境を最優先で構築しています。
また、富山BPOタウンで働く従業員の約7割が女性です。女性のライフステージが変化してもキャリアを途切れさせることなく、子育てと仕事を両立できるよう、環境や制度を充実させています。
だからこそ、当社では育休後の職場復帰率はほぼ100%となっています。
東京などの都心部では、職場に託児所を作ったとしても、子供と一緒に毎日ラッシュ時間帯に通勤するのは難しいのではないかと思います。その点地方の車通勤は、子育て環境としては強みなのかもしれません。出勤前の限られた時間を少しでも有効に活用することは、子育てをしながら働く女性にとってとても重要なことではないかと考えています。
テーマ2女性にとって働きやすい環境とは
今回の取材では、実際にお子さんを託児所に預けて働いている女性従業員の方3名にもお話をうかがいました。
女性が活躍できる職場とはどのような環境なのか、実際の様子を紹介しましょう。
Q:富山BPOタウンを知ったきっかけは何ですか?
A:きっかけは「会社見学会」でした。
小さな子供を育てながらも、社会復帰をしたいと思いハローワークに相談に行ったところ、託児所が併設されている富山BPOタウンの会社見学会を案内していただきました。
実際に行ってみないと分からないこともあるため、職場環境を見学することから始められるのはとても嬉しかったです。
Q:入社を決めた理由は?
A:美しくデザインされたオフィス空間や福利厚生に加え、託児所の手厚い保育環境が決め手となりました。
子供に何かがあった時でもにすぐに迎えに行ける環境が整っており、会社全体が育児に対しての理解があるということも心強かったです。
託児所では手作り給食も提供されるため、お弁当に時間を取られることもなく、出勤前の時間を有効に活用できますよ。
Q:富山BPOタウンで働いている感想は?
A:仕事のON/OFFの切り替えがしっかりとできます
デスクを離れて休憩する際には、同僚とカフェでランチやスイーツを食べながら仕事や育児について相談し合い、リラックスした時間を過ごせるため、業務にも集中して取り組めます。
続いては、このような働く女性のための環境をどのように作り出したのか、再び門山センター長にうかがいます。
テーマ3環境は改善する努力が重要
コンタクトセンターと聞くと、閉鎖的な空間をイメージするかもしれません。しかしながら、富山BPOタウンは壁が全面ガラス張りになっており、天井も高く、空間にゆとりを持たせ光が差し込む快適なオフィス環境です。
単なる仕事場ではなく、時を豊かに過ごすことができる様々な機能を持った場所となるよう従業員の意見に耳を傾け、働きやすい職場環境の構築を追及し続けています。
また、地元企業として地域活性化を重要な使命とし、実業団女子ハンドボールチーム「アランマーレ」の運営や、「TGC TOYAMA 2018」のプラチナパートナーを務めました。今後も、若者や女性が夢を持って地元で活躍できる職場環境を創造し、”富山で一番働きやすい、働きたい企業”となることを目指しています。
地方で「女性が活躍できる職場」を創出したいと考えている自治体・企業の皆さんには、ぜひ地域とのつながりを重視し、働く女性の声で改善し続ける環境整備をしていただきたいと思います。