地方で生きる

LO活 地方特派員に聞く! しごと・移住ニュース【新潟編】

いつかは地方で働きたい──。

そう思って首都圏に住みながら情報を集めても、求人や部屋だけでは、その土地での暮らしの実感までは掴みにくいもの。調べて見える景色と、住んでから見える景色は、ときに大きく異なります。

本連載では、地方に暮らすLO活特派員が、“住んでいるからこそわかる” 仕事や住まい、地域コミュニティの情報をまとめました。今回の担当は、新潟県担当・貝津美里(かいつ みさと)。首都圏からの移住を行った自身の実感をもとにお届けします。

 

こんにちは!
LO活地方特派員 新潟県担当の貝津です。

2023年に都内から新潟県糸魚川市に引っ越してきました。きっかけはコロナ禍。生まれてからずっと関東圏に住んでいた私に都心を離れて暮らす選択肢が生まれ、車で1年間さまざまな地域を訪ねた中で出会った場所が糸魚川市でした。そんな私が今、お伝えしたい新潟のニュースをお届けします。

貝津美里/1996年生まれ、埼玉県川口市出身。ライター・編集者。“人の生き方の選択肢を広げたい”という想いでライターになる。女性の生き方・働き方・ジェンダー・フェミニズムを中心に、企業のコンテンツ制作やメディア寄稿、本の執筆を手掛けている。柴犬が好き。 貝津美里/1996年生まれ、埼玉県川口市出身。ライター・編集者。“人の生き方の選択肢を広げたい”という想いでライターになる。女性の生き方・働き方・ジェンダー・フェミニズムを中心に、企業のコンテンツ制作やメディア寄稿、本の執筆を手掛けている。柴犬が好き。

【働く】 「キャリアステージいといがわ」や「bibit」で、仕事に出会おう

移住する際、やりたい仕事とどう出会うかが一つの壁ですよね。新潟県では行政・民間問わず、さまざまな「働き方」と出会える場所が用意されているため、その代表的な拠点を二つ紹介します。

https://itoigawa-thread.com/thread3/

 

まず紹介したいのは、糸魚川市に拠点を置く「一般社団法人キャリアステージいといがわ」が運営する『thread(スレッド)』です。糸魚川市の多様な働き方推進事業の一環として、テレワークで働ける就労環境を整えながら、ワーカーの育成に取り組んでいます。

「子どもを送り出してから働きたい」「通院のある日は無理をしたくない」「別の仕事と両立しながら、少しずつ経験を積みたい」。threadには、そんな一人ひとりのライフスタイルに合わせた働き方があります。子育て、介護、ケガや病気など、さまざまな事情を抱えながらも、“働きたい”という気持ちをあきらめなくていい。その思いを土台に、「働きたい誰もが働ける機会をつくる」ことを大切にしています。

業務内容は、コールセンターや、AIデータ作成、スマホ教室など幅広く、スキルや関心に応じて挑戦できるのも魅力です。勤務時間も柔軟で、「今日はここまで」「今月は少し多めに」など、自分のペースで働ける安心感があります。移住後、“自分らしく働きたい”と感じている人に、そっと扉を開いてくれる場所です。

threadで働くワーカーのみなさん。ワーカー向けの研修会も充実しているので、新しい職種に挑戦する背中も押してもらえます。 threadで働くワーカーのみなさん。ワーカー向けの研修会も充実しているので、新しい職種に挑戦する背中も押してもらえます。

 

 

二つ目は、上越市に拠点を置くコワーキング&クリエイタースクール「bibit」です。

https://bibit.cc/

 

写真・印刷・デザイン事業を手がける「株式会社タキサン」が開設したこの拠点は、一般的なコワーキングスペースとは、少し趣の異なる場所です。コンセプトは、「みんながクリエイトできる場所」。単に作業をするための空間ではなく、出会いをきっかけに新しい動きが生まれる場づくりを大切にしています。

コミュニティ・マネージャーも在籍し、起業体験イベント「Startup Weekend」をはじめ、勉強会やスナックイベント、交流会なども定期的に開催。ふらっと訪れるだけで人とのつながりが生まれる仕組みが整っています。

利用者同士が自然に言葉を交わし、アイデアが交差することで、思いがけない挑戦やクリエイションへとつながっていく。何かをつくりたい、始めたい人が集まり、ひとりでは辿り着けなかった場所へと歩みを進められる。そんな可能性を感じさせてくれる『bibit』は、地方にいながらITやデザインなど広い意味でのクリエイティブを仕事にしたい人に、ぜひおすすめしたい場所です。

カメラや、デザイン類のアプリが搭載されたパソコン、業務用のハイスペック機械などの各種道具が利用できるのも大きな特徴。手を動かしながら仲間をつくることができるかもしれません。 カメラや、デザイン類のアプリが搭載されたパソコン、業務用のハイスペック機械などの各種道具が利用できるのも大きな特徴。手を動かしながら仲間をつくることができるかもしれません。

【情報】 「ロカキャリ」“地域特化型”の仕事情報がここに

仕事や移住を考えるときには、その地域特有の情報源も確保しておきたいところ。人気の移住先・湯沢、長岡、三条、弥彦村を中心に、転職・移住サポート情報を手に入れたいなら『ロカキャリ』一択です。

https://locacary.com/tsubasan/

 

ロカキャリは、新潟県への地方移住と転職をワンストップで支援する「移住支援+人材紹介」サービスです。創業から6年で300名以上の移住をサポートしてきた実績があり、スタッフ自身も移住経験者。だからこそ、「何から始めればいいかわからない」といった移住前の不安から、暮らしが軌道に乗るまでの悩みまで、移住者の目線に立って丁寧に伴走します。オンライン相談や公式LINEで気軽にやり取りできるのも安心できるポイントです。

さらに、仕事探しにとどまらず「暮らし全体」をコーディネートしてくれるのも、ロカキャリの魅力。住まい探しや自治体の補助金・支援制度の案内など、移住に関する相談はもちろん、最短1日から現地での暮らしを体験できる「お試し移住」も企画・提供し、移住前の不安を具体的なイメージへと変えてくれます。移住後も、地域とのつながりづくりや日常の困りごと相談まで、手厚いサポートが続きますよ。

さらに、人材紹介サービス『ロカキャリWORK』を通じて、新潟県内企業への転職・就職も支援。住みたい場所で、自分らしいライフスタイルと安定したキャリアを両立したい人にとって、心強いパートナーとなる存在です。

移住体験中に訪れたら、ロカキャリを運営する「きら星株式会社」のみなさんが一緒に地域を見て回ってくれます。この親密さと手厚さに支えてもらっている移住者も多いはず。<br />
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移住体験中に訪れたら、ロカキャリを運営する「きら星株式会社」のみなさんが一緒に地域を見て回ってくれます。この親密さと手厚さに支えてもらっている移住者も多いはず。


【住む】 最大1週間、滞在できる。お試し住宅はワーケーション利用にも

地方就職を考えるときに欠かせないのが住み心地。「まず行ってみよう」、そんな活動的なあなたには、私が実際に利用した移住体験交流施設『水上(みずかみ)』に来ていただきたいです。

私が訪ねた際のようす。築100年近い大きな施設でゆったり過ごすことができました。
https://www.city.itoigawa.lg.jp/page/1269.html

 

 

ユネスコ世界ジオパークに認定された自然あふれるまち・糸魚川市。移住体験交流施設『水上』は、この土地の魅力を“観光”ではなく、“日常”として味わえるお試し居住の拠点です。

Wi-Fi完備で、滞在は1泊2日から最長6泊7日まで。宿泊料は無料のため、移住や二拠点生活に興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない人も、「まずは住んでみる」に気軽にチャレンジできます。

1階洋室には仕事環境も完備。リモートワークやワーケーションをお試しすることもできます。 1階洋室には仕事環境も完備。リモートワークやワーケーションをお試しすることもできます。

施設があるのは、市街地から谷あいへ少し入った根知(ねち)地域。海まで車で約15分という距離にありながら、窓の外には山々の稜線が広がり、都会とは異なり、ゆったりとした時間が流れている。朝の澄んだ空気や、夜に訪れる静けさ、自然あふれる地域での散歩の時間を通して、“ここで暮らす”感覚を少しずつ確かめることができます。

冬に広がる景色も圧巻。 冬に広がる景色も圧巻。

 

空き家見学や移住者訪問、農業体験、ヒスイ探し、漁港のセリ見学など、やってみたいことに合わせて内容を組み立てられるセミオーダー型の移住体験ができるのも魅力のひとつ。いつか移住してみたい、まずは土地の空気を知りたい、地域と関わりながら未来の暮らしを思い描いてみたい。そんな想いを抱く人に、ぜひ一度訪れてほしい施設です。

新潟には、他にもさまざまな地域に「お試し居住施設」があります。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

【阿賀町】
阿賀町暮らし体験施設 農家民宿 栃堀の風
https://tochibori-no-kaze.jp/

【長岡市】
長岡市タウンハウス呉服町
https://iju.na-nagaoka.jp/trial/

【妙高市】
クラインガルテン妙高
https://myoko-gt.com/kleingarten/

【コミュニティ】 「まちなかキャンパス長岡」を入り口として、つながりを生み出そう

移住を考えるとき、仕事や住まいと同様に大事なのが、地域とのつながり。知り合いがいなくても、ふらっと立ち寄ることができる。そんな場所がひとつあるだけで、暮らしの立ち上がり方は変わっていくでしょう。

中越エリア・長岡市でその入り口的な役割を担っているのが、長岡駅前にある「まちなかキャンパス長岡(通称:まちキャン)」。市民の学びと交流を支える拠点として整備され、世代や地域を越えた交流が生まれている場所です。

https://www.machicam.jp/

 

医療や広告、仏教に、色彩学……。さまざまなジャンルの講座が、長岡市内の大学や高専、市民の人たちによってプロデュースされているのも大きな魅力の一つ。まちなかカフェから参加し、大学、大学院へとステップアップしていく中で、きっと心強い知り合いに出会うこともできるかもしれません。

移住前の下見でも、移住後の暮らしづくりでも、まちキャンは新しいつながりのスタート地点になってくれると思います。

【推し】 わたしが移住した理由──地域風景を受け継ぐ一棟貸し宿「伝燈 DENTOU」

最後に地元のおすすめを。私が新潟県糸魚川市に移住を決めたきっかけはパートナー(現在の夫)が仕事の関係で糸魚川を訪ね、そこで縁が生まれたためでした。

移住後、夫が創業した一棟貸し宿『伝燈 DENTOU』は、糸魚川市の集落・市野々にある1日1組限定の古民家宿。「一棟貸しではなく、一村貸し。」を掲げ、集落の風景や人々の営みを次の世代へと受け継ぐことを大切にした取り組みを行っています。

湧き水や森、田畑、冬には一面の雪景色まで。村にあるすべてを五感で味わうことができます。都会ではなかなか出会えない静けさと風景の中で、集落に息づく物語にそっと触れてみてはいかがでしょうか。

私自身も、新潟で出会った、都会では味わえないゆっくりと流れる時間、そして土地に根ざした美味しいお米やお酒に心を惹かれた一人です。地方での就職や移住を考えるなら、まずは実際に足を運び、その土地ならではの暮らしや働き方を体感してみるのもおすすめです。

以上、新潟県のしごと・移住ニュースを貝津がお伝えしました。