地方就活支援

地方就職・地方移住の落とし穴とは?事前に知って対策しよう!

Uターン就職を迷っている人、都会で働いているけれど地方企業への転職を考えている人の中には、「とはいえ、地方で就職して本当に大丈夫だろうか」「行ってから後悔したくない」という不安な気持ちもあるのではないでしょうか。
そこで、本記事では、地方就職・地方移住で失敗・後悔につながるよくある落とし穴と、それを事前に対策するためのポイントをお伝えします!

地方就職・地方移住の落とし穴は、大きく4つに分けられます。
・思わぬ支出の落とし穴
・人間関係の落とし穴
・生活環境の落とし穴
・キャリアの落とし穴

一つずつ見ていきましょう!

 

思わぬ支出の落とし穴

こんな落とし穴が

・家賃は安いけれど、それ以外の費用は東京に住んでいた頃とあまり変わらない
・公共交通機関を使って通勤できると思っていたが、本数は少なく、運行終了も早かったので、急きょ車を購入することに
・車の維持費用や冬場の灯油代などが追加でかかり、手痛い出費に

事前の対策

移住先の生活環境について、事前の調査が不足していると、現地の生活が始まる直前・直後に予想していなかった出費が判明することがあります。
住居をどこにして、通勤手段はどうするのか。新たに自家用車を購入する場合の初期費用やランニングコストはいくらぐらいか。雪が降る地域で必要なものは何か。事前に調査をし、収支の洗い出しをすることで、想定外の支出に悩まされることは減るでしょう。

理想は、あらかじめ先輩移住者と交流を持ち、現地の話を聞くことです。行き先の自治体に移住関連の部署がある場合は、先輩移住者を紹介してもらえる場合もあります。また、物件探しの際に、不動産屋に聞いてみるのも一つの方法です。

 

転職によって収入が下がる場合もあります。移住後は家計簿を付けるなど、収支の把握に努め、自分自身のお金の使い方を理解しておくことをおすすめします。

 

人間関係の落とし穴

こんな落とし穴が!

・近所付き合いや地域行事への参加が重視される地域で、これまで近隣の人との付き合いが希薄だったため関わり方が分からず、関係を構築するのに時間がかかった
・会費を支払わないと決められた場所でゴミを捨てられないなど、地域のルールを知らずに引っ越したため苦労した
・現地に友人ができるまでの期間、移住前の人間関係だけを支えにする時期は精神的につらかった

事前の対策

移住先の人間関係の築き方は、地域や人によって異なります。不安な人におすすめするのは、現地で頼れそうな人と移住前から関係を築いておくことです。
例えば、移住歴の長い移住者の先輩は、地域の外から入ってきた経験者の立場として、現地の方との関係の築き方で参考になる情報を持っていたり、地域の人との架け橋になってくれたりするかもしれません。

自治体が開催する移住関連のイベントには先輩移住者が話者として登壇することが多くありますので、積極的に参加・相談してみましょう。

引っ越し先として、移住者が多いエリアを探すという手もあります。そういったエリアであれば、引っ越し早々ルールを知らずにトラブル、といったリスクはかなり減らすことができます。

 

生活環境の落とし穴

こんな落とし穴が!

・寒暖差が激しく、移住1年目に体調を崩してしまった
・雪が降る地域で、毎日のように雪かきをして腰を痛めてしまった
・自然豊かな地域のため虫が多く、夏場は夜中に虫の鳴き声が気になる
・スーパーやコンビニ、飲食店が近くになく、あっても閉店時間が早い
・大きな病院や動物病院が近くになく、通院が必要になったときに苦労した

 

事前の対策

夏の暑さや冬の寒さ、台風や雨量といった気候は地域で大きく異なります。お試し移住などで一定期間滞在し、実際の気候を体験してみることをおすすめします。

先輩移住者に、豪雪といった地域特有の気候やその対処について、話を聞いてみることも良いでしょう。ただし、面積の大きい県、東西や南北に長い県などは、地域によって気候が大きく違うこともよくありますので注意が必要です。

便利か不便かというのは程度問題であり、明確な境目があるわけではありません。東京や大阪でなくても、県庁所在地や地方中核都市に不便さを感じない人は多いでしょう。自分の中に「徒歩圏内にコンビニがあってほしい」「車で10分くらいでスーパーに行ければOK」「持病があるので〇〇科の病院は必須」といった基準を決めておけると、移住先の候補が絞りやすくなります。

 

キャリアの落とし穴

こんな落とし穴が!

・移住先を決めてから転職活動を始めたが、職探しが難航した
・Uターン前提で就職活動をしてみたところ、地元には希望する業界の仕事がとても少なかった
・前職の経験から広告やエンタメ業界を志望したが、都会に多い仕事なので関連企業が少なく、収入も下がった

事前の対策

理想は希望する地域で希望する仕事に就くことですが、難しい場合があることも認識し、自分の中で優先すべき条件を決めておくと、後悔の少ない意思決定ができます。

地域はそれぞれ、地理的条件や社会的条件、歴史的経緯などが異なるため、多い仕事、少ない仕事があります。例えば長野では、清浄な大気や水資源を生かした精密機械工業が盛んで、関連する求人が多くあります。特定の県・地域に移住することを前提とするのであれば、その地域の特徴を知ることで、選択肢が増え、キャリアの道筋を描きやすくなります。

 

 

まとめ

地方就職・地方移住における落とし穴は人によってさまざまですが、集約すると「支出」「人間関係」「生活環境」「キャリア」の4つに分けることができます。
自分自身の不安はどこにあるのかを知り、どうやって解決できるかを考えたり、相談したりすることで、前向きに対処していけるようになるでしょう。

地方就活は、仕事も暮らしも変わる大きなチャレンジです。事前の対策でお伝えしたことをまとめると、落とし穴を避けるには、適切な情報・人にアクセスできるかが大きなポイントです。
その第一歩としておすすめするのが、自治体の相談窓口や移住相談などのイベント、LO活の個別相談です。暮らし・仕事両面のサポートが受けられますので、積極的に頼って、落とし穴を回避しましょう。

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