これは使える!ハローワークインターネットサービス
2021年9月からさらに便利になりました
あなたは「ハローワーク」で、どんなことができるか知っていますか?
なんとなく聞いたことはあるけれど、詳しいことは分からないという人もいるかもしれません。
「ハローワーク」は2021年9月に、インターネットを活用した「ハローワーク インターネットサービス」の機能が充実し、更に便利になりました。
「ハローワーク」は、もちろん新卒者も利用できます。
そしてUIJターンなどの地方就職を考えている方には、非常に有用なサービスとなっています。本記事では、その理由と共に、便利になった「ハローワーク インターネットサービス」について解説します。
ハローワークとは
さて、そもそも「ハローワーク」とは、どのような施設なのでしょうか?
「ハローワーク」は、厚生労働省が全国544カ所に設置している公共職業安定所の愛称です。
求人票の掲載を無料で行うことができるので、民間の就職・転職情報サイトに掲載されていないような企業の求人も多数掲載されています。
令和2年度の一般職業紹介における新規求人数は、791万件、新規求職者数は454万人と、非常に多くの求人があり、非常に多くの求職者が利用しているサービスです。
ハローワークは、働く希望を持つ若者・女性・高齢者・障害者をはじめとする全ての国民の就職実現のための支援を行っています。では「新卒者」に対しては、どのような支援が行われているのでしょうか。
新卒者に向けたハローワークの支援
ハローワークには、新卒者等を専門に支援を行う「新卒応援ハローワーク」が、全国に56箇所あります。大学院・大学・短大・高専・専門学校などの学生・生徒や、卒業後おおむね3年以内の方が利用できます。所在地などは、下記URLからご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184061.html
※なお、厚生労働大臣が定める若者の募集・採用に関する指針において、事業主に対して、既卒の方が卒業後少なくとも3年間は、新卒枠に応募できるようにすることや、できる限り上限年齢を設けないように努めることとされています(詳しくはこちらhttps://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000534967.pdf)。
この「新卒応援ハローワーク」は、令和2年度には延べ32万人が利用し、8万人が就職に結びついています。
「新卒応援ハローワーク」は、単に新卒者向けに求人情報を提供しているだけではありません。エントリーシートなどの書類作成指導や面接対策指導など、担当者制による職業相談も実施しています。また、定期的に、職業適性検査や求職活動に役立つガイダンス・セミナーなども実施しています。きめ細かに、無料で就活のサポートをしてくれるのが「新卒応援ハローワーク」なのです。
さらに、「新卒応援ハローワーク」とは別に、各ハローワークには、東京圏・大阪圏からのUIJターンなど、地方就職を希望する方を対象とした「地方就職支援コーナー」もあります。地方移住に関する情報を用いた支援を行っているので、ぜひ活用してください。所在地などは、下記URLからご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/anteikyoku/chihou_idou/sien01-1.htm
ハローワーク インターネットサービスとは
さて、そんな「ハローワーク」が2021年9月、さらに便利になりました。
インターネット上で利用できるオンラインサービスが拡充されたので、新機能について紹介していきましょう。
「ハローワーク インターネットサービス」では、これまで窓口に行かなければならなかった以下のような対応が、オンラインでできるようになりました。
・ハローワークに来所せず、オンライン上で「求職者マイページ」を開設し、求職登録すること
・オンラインで職業紹介を受けること
・ハローワークの求人に対して、直接応募すること
マイページを見てみよう!
では「ハローワーク インターネットサービス」のマイページで、具体的にどのようなことができるようになったのかを確認してみましょう。
【マイページでできること】
1.ハローワークからオンラインで職業紹介を受ける2.ハローワーク求人への直接応募
※ 求人者側がオンライン自主応募可としている場合
3.求職情報の確認・変更や、求職登録の有効・無効の設定
4.求人情報の検索条件や気になった求人情報の保存
5.ハローワークから紹介された求人内容や紹介状・応募履歴の確認
6.応募した求人企業や団体の担当者とのメッセージのやりとり
※ 求人者側がマイページを開設している場合
7.ハローワークからの求人情報やお知らせの受け取り
これまでも、上記4~7は利用できましたが、今回1~3が新たに利用できるようになりました。では、新しく利用できるようになった機能について、簡単に紹介していきましょう。
マイページでできることの詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/member/mem_possible.html
マイページを開設してみよう!
「ハローワーク インターネットサービス」の利用には、「求職者マイページ」のアカウント登録が必要です。下記URLから登録して、マイページを開設し、各種サービスを活用しましょう。
https://kyushoku.hellowork.mhlw.go.jp/kyushoku/GEAA020020.do?screenId=GEAA020020&action=execRedirect&nextScreenId=GEAA010010
また、ハローワークの窓口で求職登録とアカウント(メールアドレス)登録の手続きを完了している方は、下記のURLから「求職者マイページ」を開設できます。
https://kyushoku.hellowork.mhlw.go.jp/kyushoku/GEAA530040.do?action=initDisp&screenId=GEAA530040
オンラインで職業紹介を受けてみよう!
まずは新機能「オンラインハローワーク紹介」から紹介しましょう。
「オンラインハローワーク紹介」は、求職者マイページを通じてオンラインでハローワークの職業紹介を受けるサービスです。求職者マイページに届いたハローワークがお勧めする求人情報について、オンライン上で求人に応募することができます。
また、応募した求人の履歴や採否結果などがオンラインで確認できます。
なお、「ハローワーク インターネットサービス」のみを利用し、ハローワークを利用されたことがない場合は、「オンラインハローワーク紹介」は利用できないのでご注意ください。利用方法など詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000820457.pdf
※オンラインハローワーク紹介は、ハローワーク職員がこれまでの職業相談を通じて、希望する求人条件等を確認している方を対象に、求人との適合性を判断した上で行うサービスです。
※しばらく職業相談を実施していない方など、求人との適合性が確認できない場合は、オンラインハローワーク紹介での紹介を希望した場合に対応できないことがあります。
「オンライン自主応募」で、気になる求人に応募しよう!
「ハローワーク インターネットサービス」から自分自身で求人を検索して直接応募する「オンライン自主応募」を活用する方法があります(オンライン自主応募の対象求人に限ります)。
その中から興味のある求人を見つけて、「詳細を表示」で求人情報を開きます。求人情報画面の右上に 「自主応募」ボタンが表示されていますので、このボタンを押して応募します。
※ オンライン自主応募は、ハローワークによる職業紹介に該当しないため、ハローワークの職業紹介を要件とする雇用保険の再就職手当等の対象外となります。また、事業主に支給される助成金のうち、ハローワークの職業紹介を要件とする助成金は支給されません。
※ オンライン自主応募に伴って生じるトラブル等は当事者同士で対応することが基本です。
応募する際に記載する内容や履歴書などの登録方法は、こちらのリーフレットをご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000820458.pdf
「新卒求人」を検索しよう!
それでは「ハローワーク インターネットサービス」で、「新卒求人」を検索する際のポイントを確認しておきましょう。
求人区分は「新卒・既卒求人」にしましょう。ただし障害のある方は、「障害のある方のための求人」を活用できます。年齢は、「新卒・既卒求人」にチェックすると入力できません。
就業場所は同時に3つの都道府県を指定でき、更に同一都道府県内最大5か所の市区町村が設定可能です。
また就業場所を、「埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県」に設定した場合には、「詳細検索条件」の画面から沿線を指定して検索できるようになります。
職種は、最大5つまで選択可能です。画面上の「職業分類コード一覧」からは、職種の一覧が確認できるので、そこで確認した職種コードを指定しての検索も可能です。
雇用形態は、新卒者の場合「正社員」を指定しましょう。
新着求人は、定期的に検索している場合に、新しい求人のみを検索できる機能です。
その他フリーワードでは、職種名、仕事の内容、必要な経験等、必要な免許・資格、事業内容等を表すキーワードでの検索が可能です。
下記から求人検索画面へリンクして、実際に検索してみましょう。
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/kensaku/GECA110010.do?action=initDisp&screenId=GECA110010
このようにして検索すると、条件に該当する求人の一覧が表示されます。
ハローワークインターネットサービスを使うメリット
最後に、新卒者が「ハローワーク インターネットサービス」を使うメリットについて解説しておきましょう。
「ハローワーク インターネットサービス」は、単に全国の求人を検索/応募できるだけではありません。繰り返しになりますが、特に地方企業は、採用予算の関係上無料で利用できるハローワークを活用するケースが多いため、民間の就職情報サイトなどに掲載されていないような求人も多数掲載されているのです。
全国どこからでも利用できますので、学校のキャリアセンターで相談しながらでも、実家に帰省した際にも、もしくは就職を考えている地域の就職支援施設で相談しながらでも求人を検索できます。
特にUIJターンなどの地方就職を考える方には、強い味方になってくれるはず。地方就職を検討している方には、心強いサポート役になってくれること間違いなしです。
LO活では、ハローワークの「地方就職支援コーナー」を過去に取材していますので、こちらの記事もぜひご覧ください。
https://local-syukatsu.mhlw.go.jp/syukatsu/hellowork_01/
ハローワーク各種サービスのリンク集
ハローワークの各種サービスのリンク集が下記となります。ぜひ、ご活用ください。
・ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/
・ハローワーク全国窓口一覧
https://www.mhlw.go.jp/kyujin/hwmap.html
・「新卒応援ハローワーク」窓口一覧
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184061.html
・「地方就職支援コーナー」窓口一覧
https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/seido/anteikyoku/chihou_idou/sien01-1.htm