イベントレポート

「地域で見つけた自分らしい働き方」
19/7/19 LO活プロジェクト主催イベント連動予告記事

7/19にFinGATE KAYABA(茅場町)で開催
兵庫県丹波市で自分らしい働き方を見つけた3人の物語

兵庫県の中山間地にある丹波市。その自然豊かな丹波で、昨年、30代の若者3人が事業を立ち上げた。

その名は株式会社ニュービレッジ計画。メンバーの1人、有賀さんは2016年までは東京にいて、LO活プロジェクトのセミナーに参加していた。そこからどうして丹波で仕事をすることに至ったのか。

ニュービレッジ計画が行う事業のこと、有賀さんが感じた東京と地域の仕事の違いや、これからのコミュニティについて、メンバー3人に話を伺った。

 

*ニュービレッジ計画のメンバーは、7月19日に開催されるLO活プロジェクト主催イベント『地域で見つけた自分らしい働き方〜ブルーオーシャンなローカルビジネスとコミュニティの話〜』に登壇予定です。

 

聞き手:伊藤悠(LO活プロジェクト事務局)

メンバーのプロフィール

井口 元(写真左)
大阪市出身。東京、大阪で医療業界向けのWebサービス会社で営業職を行う。会社員生活に疑問を持っていたころ、丹波市で市議会議員選挙に出た友人の選挙活動支援が縁で丹波市に関わるようになり、移住を決断。移住者が集まるシェアハウスの運営や、市の移住窓口の運営業務を経て、2018年に仲間と共にニュービレッジ計画を創業。

竹内 吉宗(写真右)
丹波市出身、丹波市育ち。実家では置き薬販売の仕事に就いていたが、年配市内の事業者から、チラシやサイトなどの制作を依頼されることがあり、事業化の必要性を感じていた。もともと相談していた井口、移住してきた有賀と共にニュービレッジ計画を設立し、事業を運営することとなった。

有賀 史朗(写真中央)
東京都出身。システムエンジニアに従事した後、遺品整理等の葬儀サービスの事業を起業するも、途中で経営を外れる。再び東京でエンジニアの仕事をしていたものの、働き方ややりがいに疑問を感じていた時にLO活プロジェクトのセミナー「30歳のキャリア戦略会議」に参加。たまたま2週間後に井口が東京で開催した丹波市のイベントに、兵庫県出身の妻と共に参加し、翌月丹波を訪れたことが縁で丹波市の移住を決めた。ニュービレッジ計画に参画し、現在に至る。

ニュービレッジ計画の事業とは?

今日はお時間をいただきありがとうございます。
このインタビューでは3人の座談会形式で、現在の事業や地域で働く意味、今後のビジョン等についてお話を伺いたいと思います。
まず、ニュービレッジ計画の事業について教えてください。

 

井口:丹波市の事業者に対して、Webサイトやチラシの作成を通じて、事業の販促支援を行っています。

最近は、事業者のGoogle Mapの登録支援も行っています。今さらやるのかと思う方が大半だと思いますが、サイト制作にしてもGoogle Mapにしても、都市にいれば数多くの企業があります。が、丹波にはほとんどなく、サイトに興味があっても作れなかった会社も多いので、引き合いは思ったよりあります。

労力にも限界があるので、ニーズに全て応えきれないような状況です。

 

地域の制作会社というのは確かに少ないですね。都市でやるのとどんな違いがありますか?

 

井口:都市の大きな企業相手だと、サイト制作をする担当者がいて、担当者とのやり取りが間に挟まりますが、丹波の場合はほとんどが小さな事業者なので相手は直接、経営者になります。

サイトは顧客や外部に向けて情報を発信するツールなので、そういった内容を考えると、必然的に経営相談になります。

なかには私たちと話をして、初めて会社の理念や方向性を言葉にして考えたという方もいて、経営の相談相手の役割が仕事になっているともいえます。

 

竹内:あとは、労力をかけて自社サイトを作成してきた事業者自体が少ないので、市場はこちら目線でいえばブルーオーシャンに近いものがあると感じています。

逆に言い換えればお客様側もそうで、同業他社がほとんど自社サイト等を持っておらず、広告に力を入れたことがない場合がほとんどですので、効果がとても出やすい状況だと言えます。

東京との仕事の違いや、やりがい

有賀さんは、こちらに移住して初めて地域で働くことになったと思いますが、仕事の違いややりがいについてどう感じていらっしゃいますか?

 

有賀:東京では制作会社は「業者」と呼ばれますが、こちらでは「パートナー」になります。それは先ほど話に出たように、経営相談のような重要な役割を果たすことにも起因しますが、仕事以外の人間関係も影響しているように思います。

 

井口:仕事の顧客が、消防団の先輩だったり、子供の友達の親だったり、仕事上の取引以外の関係があることが圧倒的に多い。それは地域ならではかもしれませんね。

 

有賀:自分は、東京で働いていた時の物足りなさとして、「お客さんの顔が見えない」ということがありました。仕組みをつくる面白さはあるのですが、きちんと自分の仕事が役に立っているという実感が得られなかった。フィードバックが得られなかったんですね。

丹波で仕事をするようになって、自分の仕事がダイレクトに結果に表れることにとても喜びを感じます。

もちろん物事の成果が出るには複数の要素がありますが、ここではサービスがあふれておらず、シンプルに商いが行われているため、関わったことの影響もシンプルに表れます。そこに強いやりがいを感じています。

求めていることがわかりやすいから助けやすいし、人の役に立ちやすいのが地域で仕事をする特徴であるともいえるかもしれません。

地域で働きたい方へのメッセージ

最後に、地域で働くのが向いている人や、地域で働きたいと思っている人に対してメッセージをいただけますでしょうか。

 

井口:先ほどの話にも出ましたが、地域では単に事業者と顧客という間柄だけでなく、諸々の暮らしに根付いた人間関係も積み重なって生活することになります。

お客様であり、同じ村人であり、同じ子供の親であり、同じ消防の団員でありといった具合に、ある意味多重な関係が構築されていくことになります。良くも悪くも仕事とプライベートを明確に分けたい、という人には地域での暮らしは向かないと思います。

それを肯定的にとらえられる人は向いています。

 

有賀:私自身、仕事の仕方やこれまで積み上げたものに一定の自信はありましたけども、これからのことを考えた時にどうしていくべきかと思い悩む時期がありました。

とにかく、次のフィールドに求めたことは、“当たり前”のことを“当たり前”にやり、“当たり前”のようにその結果が出ることが“普通”である環境でした。都市部ではとにかく人口が多いためか、これが私の場合はとても普通に起こらなかったんですね。

いろいろな偶然が重なって初めて“地方移住”が突如として検討の視野に入り、今に至っている訳ですが、まさか移住する前もした後も、こんなに喜ばれる様な仕事や成果を生み出せるなんて思ってもみませんでした。

言い換えれば、私もつい最近まで関東にいた“普通の人”ですよ。移住なんてこれっぽっちも考えていませんでした。なのでこれを読んでいる皆さんと、だいたい同じなんじゃないかと思います。

等身大で、シンプルに自分のできること、今後やりたいこと、人生の過ごし方をストレートに考える時に、移住という言葉がピン!と来る方は、総じて移住された先で、何かしらの形で、活躍していけるのではないでしょうか。

所感とイベント紹介

お話を伺っていて、何よりも、3人が本当に仲が良く、楽しく仕事をしている様子が伝わってきました。
地元で生まれ育った人、ひょんなことから移住して移住支援をしていた人、先に迷ってふと訪れた丹波で仕事のやりがいを見つけた人。
不思議な縁でつながった人々が、地域で新たな価値を作り出しています。

 

イベントについて

7月19日(金)19時~、茅場町駅にほど近いFinGATE KAYABAにて井口さん、有賀さんも参加し開催される地方就職、転職、移住応援イベント「地域で見つけた自分らしい働き方〜ブルーオーシャンなローカルビジネスとコミュニティの話〜」。

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