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第3回「LOCAL×はたらく」を考える 第3回「LOCAL×はたらく」を考える

第3回「LOCAL×はたらく」を考える

株式会社スプリー 代表  安藤 美冬 氏
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株式会社スプリー 代表  安藤 美冬 氏

1980年1月9日生まれ
山形県出身、東京育ち。慶應義塾大学在学中にアムス テルダム大学に交換留学を経験。株式会社集英社勤務を経て現職。組織に属さな いフリーランスとして、ソーシャルメディアでの発信を駆使した肩書や専門領域にとらわれない独自のワーク&ライフスタイルを実践中。雑誌 『DRESS』の「女のための女の内閣」働き方担当相、 月間4000万PVを記録する人気ウェブメディア『TABI LABO』エッジランナー(連載)、越後妻有アートトリエンナーレオフィシャルサポーターなどを務めるほか、商品企画、大学講師、コメンテーター、広告& イベント出演など幅広く活動中。これまで世界54ヶ国を旅した経験を生かし、海外取材、海外ツアープロデュース、内閣府「世界青年の船」ファシリテー ター、ピースボート水先案内人なども行う。TBS系列『情熱大陸』などメディア出演多数。著書に『冒険に出よう』、『20代のうちにやりたいこと手帳』(いずれもディスカ ヴァー・トゥエンティワン)などがある。公式サイト:http://andomifuyu.com/

「仕事を楽しむ」を知ろう

「仕事を楽しむ」を知ろう

「人生は一度きり。いろいろな場所で、いろいろな仕事がしてみたい」

そんな思いから、2011年1月に独立しました。形式上は会社形態ですが、実質は組織に属さず自分の力で食べていくフリーランス。書籍や連載の執筆、商品企画アドバイザー、3年に一度新潟で開催されるアートイベントの広報など仕事も多岐にわたり、常に15前後のプロジェクトが同時並行で動いています。

仕事の場所もさまざま。毎月割合は変わりますが、今のところ「東京4割、地方1割、海外5割」。最近は、海外での仕事が多いですね。東洋経済新報社から発売予定の書籍の取材のため、フィリピンのセブ島に英語留学を取材したり、世界一周船『ピースボート』の水先案内人(船内で講演する人)として3週間エーゲ海をまわったり。場所が変わると物事の見方も変わり、常に新しい発見があるという点に、面白みを感じています。

せっかく出版社を辞めて、独立心を持って飛び込んだ未知なる世界ですから、何にでもチャレンジしようと思い、実践しています。あえて固定した専門領域や肩書は持たず、その都度その都度いろいろな仕事に携わっていく。変化を恐れず、自分を成長させ、結果を出していければと考えています。

 人は環境を変えることで、自分では思ってもみなかった才能が開花することがあります。その意味で、仕事とは「まだ気づいていない才能を開花させる手段」だと思っています。最初はうまくいかなくても、場数を踏んでいくうちにできるようになったり、新しい発見ができたりもします。

仕事は、人生の中でも非常に多くの時間を費やすもの。どうせなら楽しまないともったいないです。「仕事は生活や家族のためにするもので、楽しむものではない」と考える方も多いですが、自分で「楽しむぞ」と決めて積極的に取り組めば、常にワクワクした気持ちで取り組むことができます。シンプルに「仕事が楽しい!」と言える大人になれたら、それだけで素晴らしいことだと思いませんか?

変わりつつある地方での働き方

変わりつつある地方での働き方

 以前は「地方で働く」ことに、抵抗感を持つ人も多くいました。情報が入ってこないとか、コネクションから疎外されるかもしれないとか。さらには、地方独特の「濃い人間関係」など、さまざまな「壁」がありました。

しかし今、その壁は壊されつつあります。IT環境が発達し、情報面で「東京と地方」の差がなくなったこと、そして、在宅勤務や「リモートワーク」が普及し、企業でも個人でも「働く場所にとらわれない」風潮が広まったことが大きく影響しています。

例えば、国の支援体制も整い急成長している「リモートワーク」。インターネット環境を活用し、会社のオフィス以外で勤務する新しい働き方です。実際に顔を合わせるのは1ヶ月に1回程度で、あとはSkypeミーティングで対応……などということも当たり前になってきました。

さらに、地方自治体の取り組みも盛んです。例えば、高知県や島根県では、都市部から移住を希望する人に空き家を格安で貸す事業を行っています。このように、地方でも移住者を広く受け入れる土壌が整いつつあり、あらゆる面で「地方で働く」ことに追い風が吹いていると実感します。

 もちろん、東京、地方、それぞれにメリット、デメリットがあります。そもそも100パーセント満足できる場所などなかなかありません。「理想の場所」を作るには、自らの「ビジョン」や「楽しむ力」が必要。いい意味で環境に期待し過ぎず、自分で楽しみながら道を切り拓いていくことが大切だと思います。

地方での就職の可能性を探るなら、まずは各地方自治体が主催するイベントや、地方企業のインターンに参加してみましょう。大切なのは「自分で実感すること」。ネットの情報をうのみにするのではなく、自らの体験を判断材料にして選択することを意識してほしいですね。

自分の可能性を広げよう

自分の可能性を広げよう

 20代はすべての「入り口」です。この時期に経験したことが、その後の長い人生において、生き方や考え方の「軸」となります。「就活」は、将来設計の、初めの一歩。「新しい自分に出会えるような仕事を探す」ことをポイントに、とにかく体験の幅を広げてみましょう。コツは、最初から完璧な答えを出そうとしないことです。

たくさんの学生とふれあってみて感じましたが、準備のない学生は「アルバイト経験」「好きなもの」など、限られた「自分が今知っていること」だけを頼りに、必死に答えを出そうとします。もちろん、それが悪いわけではありません。でも、知らないものは選択肢に入りません。いろいろなことを体験し、知識を増やすことで、視野が広がり人生の選択肢も増え、より大きな可能性を見いだすことができるのです。

もちろん、選択肢が増える分、迷うことも増えるでしょう。ですが、知らずに後悔するより、知った上で「迷い過ぎて答えが出ない」ほうがはるかに有益。葛藤を抱える時期を過ごすことも、大人になるための重要なプロセスです。さまざまな経験を積んで、多くの可能性に気づいてください。

 私自身も「新しい自分を発見する旅」を一生、楽しみながら続けていきます。私は、「まだ歩いたことのない道を歩きたい、まだ出会っていない人たちと出会いたい、素晴らしく美しいものに出合いたい」という強い想いを持って、日々活動しています。

社会に出て自分の力で生きていく上で、多くの困難が待ち受けています。そんなとき「強い想い」があれば、再び立ち上がる勇気も湧いてきます。あなた自身の「強い想い」を見つけるために、さまざまな体験をし、より広い視野の中で可能性を育んでいってくださいね。

 

(掲載日:2015年12月2日)

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