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イベントレポート

第6回 「わかやま暮らし相談会」イベントレポート

第6回 「わかやま暮らし相談会」イベントレポート

地域の魅力を発信するために、各自治体が工夫して開催している様々なイベント。その一部をご紹介します。今回は、和歌山県主催で昨年12月に開かれた、「わかやま暮らし相談会」の様子をレポートします。

毎回テーマを変えて行われる、移住者のリアルな体験談が聞けるセミナー

 

「わかやま暮らし相談会」は、東京・大阪で約2カ月に一度のペースで開催されている、和歌山県に住んで働くことに興味がある人向けのセミナーです。セミナーといっても、服装は自由で途中参加も可能な気軽に足を運べるイベントです。

 

このイベントの趣旨は、和歌山県に移住したい人や、和歌山県で何かやってみたいと考えている人に「和歌山で暮らすこと」についてのリアルな情報を提供すること。実際の移住経験者が登壇して自身の経験談を話すほか、各市町村の移住担当者や先輩移住者等との個別相談会も行われます。

 

「わかやま暮らし相談会」では、各回ごとに様々なテーマが設定されています。毎回、そのテーマにちなんだ先輩移住者がゲストとして参加し、いろいろな話を聞くことができます(大阪会場を例に挙げると昨年6月のテーマは「子育て」、今年2月のテーマは「空き家リノベーション」とのこと)。参加者も学生から子育て世代、シニア世代など幅広く、移住を検討している人にとっては他ではなかなか聞けない、役立つ情報が満載ということで、すぐに予約がいっぱいになってしまうそうです。

 

12月のこの日のテーマは「先輩移住者の働き方」。会場は、和歌山県への移住者も多い大阪です。この日の開始時間は19時ということで、仕事や学校帰りの人の姿が多数見られました。特に「働き方」がテーマだったこともあり、起業を考えている人や、本格的に移住を検討している子育て世代なども含め、幅広い層の人が参加していました。

ライターの感想
当日は、和歌山県の移住情報などの資料を入れたオリジナルの紙バッグが配られました

「起業」「就職」「半農半X」という働き方を選んだ3人がそれぞれの「わかやま暮らし」を語る

 

この日登壇された移住者の方々は、皆さんそれぞれ異なる働き方を選ばれています。一人は古民家を改修してカフェを起業した方。一人は大学演習林職員として就職(転職)した方。そしてもう一人は、農業をしながら集落支援の地域活動を行っている「半農半X」という働き方を選んでいる方です。

 

セミナーは、司会者が一人ずつに質問していく形で進められました。

 

最初にお話しされたのは、起業してかつらぎ町にカフェをオープンさせた女性移住者の方。「移住を決断したきっかけ」や「なぜカフェだったのか」、「移住後の生活の変化」や「住んで分かった和歌山のいいところ」、そして最後には「起業を目指す人へのアドバイス」などがたっぷり語られました。

 

築70年あまりの空き家を改築してつくられたカフェについて、お店づくりを具体的にどうやって進めていったのか、その費用などについても語られました。印象的だったのは、地場の食材を生かしたメニューづくりの話。「探さなくても地域には良いものがたくさんあるので、それらを使ったメニューを提供することで、多くの方に地域の良さを知ってもらいたいという気持ちでやっています」とおっしゃっていました。

 

続いては、大学演習林職員として就職した男性です。「これまでの社会人経験」「和歌山県に興味を持ったきっかけ」はもちろん、「情報収集の仕方」「就職活動をどう進めたか」についても体験談が語られました。

 

多くの方が聞き入っていたのが、田舎での仕事の探し方についての話でした。期間限定の仕事や、口コミで人を探す仕事も多いということで、「普段からアンテナを張っておき、地域の方とのコミュニケーションを取っておくことで希望する仕事に近づける」という情報は興味深かったようです。

ライターの感想
夜のイベントだったので学校や仕事の後に参加でき、会場はほぼ満席でした

移住に必要な心構えについて先輩たちがアドバイス

 

そして3人目は「半農半X」という働き方で、那智勝浦町で農業をしながら集落支援員として地域活動をする30代の男性です。農家として野菜や米、お茶、果物、鶏などを育てながら、同時に木工や革細工などの仕事をしたり、集落を盛り上げていくための支援員として地域のために活動もするなど、本人曰く「子どもと一緒に田舎暮らしを満喫中」とのこと。

 

プロフィールや移住のきっかけ以外に、「移住して変わったこと」や「地域で生活するために心得ておくこと」「求められる力」などについても語られました。「地域に寄り添う気持ちで移住する方がいい」「共同体の一員として、頼りにされる存在になっていくことが重要」といった、ご自身の経験に基づく暮らしのアドバイスは、多くの参加者が知りたい情報だったようです。

ライターの感想
スライドにたくさんの写真を映しながら、住まいや仕事など自身の経験について話す登壇者

自分に合った地域を探せる、市町村PRタイムも

 

移住体験者のコーナーが終わると、「市町村PRタイム」がスタート。

 

和歌山県内には30の市町村があり、30市町村全てに「ワンストップパーソン」と呼ばれる「移住の担当者」がいます。また、地域住民が主体となって移住を推進している「移住推進市町村」は21市町村あります。この日は、かつらぎ町、高野町、那智勝浦町、古座川町、橋本市という5つの市町のワンストップパーソンが参加して、自分たちの地域の魅力を大々的にアピールしました。

 

同じ和歌山県内でも、市町村によって特徴が違います。そして当然、そこでの暮らし方も様々。「自分に合った市町村を見つけてください」とアナウンスがありましたが、地域の特徴や見どころなどの地域自慢はもちろん、どんな仕事に就いている人が多いかや、地域の抱える課題とそのための取り組みといった突っ込んだ話も。

 

また、これまでにどんな目的の方が移住してきているかや、移住者も巻き込んだ地域づくりがどのように行われているかなど、自治体でなければわからないような情報もふんだんに紹介されていました。参加者にとっては、和歌山という場所を深く知るための貴重な時間となったようです。

ライターの感想
ワンストップパーソンたちのプレゼンテーションは地域への愛や想いにあふれていました

「わかやま暮らしのイロハ」について、1対1で自由に質問できる個別相談会

 

後半の1時間は個別相談会を開催。3人の移住者やPRを行った5つの市町の担当はもちろん、このイベントを主催する和歌山県や、田舎暮らし研修を実施する「和歌山県ふるさと定住センター」の職員などが各ブースに座り、参加者の質問に答えました。

 

和歌山で暮らして働く人たちに1対1で相談できる貴重な場ということで、参加者それぞれ、話をしてみたい人のところに足を運び、自由に質問をしていました。

 

なお、このイベントのベースとなっているのが、毎週木曜11時〜15時にシティプラザ大阪内の「大阪ふるさと暮らし情報センター」で開催されている相談会です。和歌山県の総合窓口となっている「わかやま移住アドバイザー」が常駐し、移住にまつわることはもちろん、和歌山での仕事や暮らしのことなど、あらゆることの相談に乗ってくれます。移住者の話が聞けるコンテンツはありませんが、定期的に行っているので、聞いてみたいことがある人はぜひ一度足を運んでみてください。

ライターの感想
部屋中にたくさんのブースが用意され、約1時間いろいろな話を聞くことができました

(2017年2月22日掲載)

参加者の声

■地方や田舎で暮らすことに興味があったので参加しました。いろいろと話が聞けて参考になりましたが、一番は「半農半X」という言葉を初めて知ったこと。田舎といえば農業だけだろうと思っていましたが、思っていた以上に選択肢があるんだと感じ、移住するイメージもつきました。(近畿大学・経済学部・女性)

 

■子どもの教育のことを考えて、田舎暮らしを検討しています。大阪出身で和歌山県には家族でよく遊びに行っていたので、移住するなら和歌山がいいと思っていました。「わかやま定住サポートセンター」に相談に行ったところ、今日のイベントを教えてもらい、参加。実際に移住した人の声を聞きたかったので、具体的に聞けて満足しています。今やっているスポーツ関連の仕事で起業できないか、検討してみようと思いました。(NPO職員・男性)

主催者の声

主催者の声

わかやま定住サポートセンター

わかやま移住アドバイザー

勝見 侑美さん

 

どこの地域でも言われていることですが、人口減による過疎が和歌山県においても課題となっています。町や集落ごとに対策を考えるとともに、県外からの移住者を集めてもっと盛り上げていこうと考えて、その窓口になる場所として「わかやま定住サポートセンター」が東京・大阪・和歌山に設置されています。

 

「わかやま暮らし相談会」は、東京・大阪で約2カ月に一度のペースで開催し、移住者を呼んで体験談を話します。それが今回のイベントで、先輩たちが和歌山でどういう暮らしをしているのかを肌で感じてもらい、それによって和歌山で暮らすことの不安を解消してもらえればと考えています。今回は働き方がテーマですが、基本的に「わかやま暮らしのイロハがここにある」と断言できる内容になっていると思います。

 

各役場にはワンストップパーソンがおり、彼らを通じて移住した先輩たちが毎回の相談会で登壇してくださいます。テーマに合った方を人選していますし、テーマそのものも、「家」や「子育て」など、相談会で質問が多い内容を盛り込んでいます。実際に和歌山で生活するとなると、東京や大阪といった都市部でのそれとは大きく変わるのは間違いなく、「じゃあ実際に何がどう変わるのか?」について先輩たちの話からイメージしてもらえれば嬉しいです。

 

和歌山の人はあまり急いでいないというか、非常にゆったりとした人柄で、ワークライフバランスも実現しやすく、オンとオフのメリハリもつけやすいんです(ゆう活ランキング全国5位、なが~く働くランキング全国45位 ※1)。慎ましい県民性だからか観光PRのたぐいは非常に苦手なのですが、とにかく来たら分かる「宝探し」的な魅力に溢れています。

※1:出典:総務省統計局社会生活基本調査(平成23年)

 

その中でも私が感じる一番の魅力は、四季がはっきりしているところです。仕事の後に海までドライブしたり、蛍を見に行ったり、冬であれば白良浜や串本の橋杭岩のライトアップを見に行ったりと、この土地ならではのアフターファイブの過ごし方もできます。早朝から釣りをして、その後出社するという生活も可能ですし、四季を感じながら、仕事以外の楽しみを持って暮らせるのが和歌山県のいいところだと思います。

 

和歌山市内にあるわかやま定住サポートセンターなら、ハローワークとジョブカフェが一体になっていますし、東京や大阪にも移住相談ができる窓口もあります。興味がある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。県内の仕事の情報なども随時提供しています。

 

そして、和歌山に行ってみたいけれど、不安で最初の一歩が踏み出せない方のために、

東京・大阪発着で、実際に和歌山県内の現地を訪問し、地域の雰囲気や先輩移住者の実際の暮らしぶりを見て、移住先としての和歌山県への理解を深めていただく目的のツアー「現地体験会」を年数回開催しています。

 

さらに、紀南の古座川町にある「和歌山県ふるさと定住センター」では、農機具の使い方などの田舎での生活に必要な体験、個々の移住希望者の生活プランに合わせて、参考になる先輩移住者や地域のキーパーソンの紹介を行う現地案内研修を実施しています。

 

ぜひ現地を見ていただくことで、PRだけではわからない、ほんまもんの和歌山の良さを感じてもらえると思います。和歌山でお待ちしています。

 

和歌山県への移住に興味を持った方は下記をチェック!>>

https://www.wakayamagurashi.jp/index.php

 

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