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イベントレポート

第7回 「シューカツNAGANO応援隊」イベントレポート

第7回 「シューカツNAGANO応援隊」イベントレポート

地域の魅力を発信するために、各自治体が工夫して開催している様々なイベント。その一部をご紹介します。今回は、長野県が主催している「シューカツNAGANO応援隊」の様子をレポートします。

 

就活学生の強い味方となる「応援隊」が結成され、様々な情報発信を行う独自イベント

 

「シューカツNAGANO応援隊」は、2015年11月より期間限定でスタートした交流会。長野県による「信州シューカツ応援プロジェクト」の一環で、長野県で働くことに興味がある学生を対象に開催する全5回の就活イベントです。大学・大学院・短期大学・専修学校等の全学年を対象にしていますが、主に就活が始まる直前の大学3年生を中心に多くの学生が参加しています。

 

このイベントは、県が制作した冊子「シューカツNAGANO応援隊」と連動しています。その冊子には県内企業から30社、30人の若手社員たちの生の声が掲載されています。

※冊子「シューカツNAGANO応援隊」はこちらからチェックできます

http://www.ginza-nagano.jp/library/book/00038/#page=1

 

冊子掲載企業の中から毎回5〜6人が先輩としてイベントに参加し、自身の就活体験談を話したり、学生たちからの疑問に答えたりして、長野県に住んで働く若手社員たちの「信州を一緒に盛り上げよう!」という気持ちがこもったイベントなのです。

ライターの感想
当日配布される冊子にはたくさんの事例が載っているので、当日会える先輩以外にも、たくさんのモデルケースを知ることができます

長野県に興味を持つ学生15名が、銀座のアンテナショップに集結

 

今回「シューカツNAGANO応援隊」が開催されたのは、東京・銀座にある長野県の新感覚アンテナショップ「銀座NAGANO」の2階イベントスペース。

 

「しあわせ信州シェアスペース」と呼ばれる長野県の情報発信の拠点ともなっていて、信州にまつわる商品が購入できるショップと観光インフォメーション窓口が一緒になっています。また、施設の4階には移住・交流センターが設置されており、長野県への移住や就職、起業などの相談が行えます。

 

この日は15名の学生が参加。16時からのスタートということで、学校帰りの学生がほとんどでしたが、中にはこのイベントのために上京したという方もいたようです。

 

開始前から、近くの席の学生同士で自己紹介が始まったり、お互いの出身地や郷土愛についての話で盛り上がったりするなど、「長野県で働きたい」という思いを強く持って参加している学生が多い印象でした。

ライターの感想
イベントスペースにはオープンキッチンがあり、郷土料理の教室など様々な催し物が行われます。まさに信州の暮らしや歴史、文化などの情報を発信する場所となっています

業種も職種もバラバラの先輩6人が、自身の就活や日々の仕事についてホンネで語る

 

最初のプログラムは、県内企業6社の先輩たちによるパネルディスカッションです。

 

まずは6人の自己紹介から始まり、設定されていたテーマに沿って、それぞれが思いや体験談を話していきます。テーマは「仕事内容」「仕事選びの決め手」「信州(長野)で働こうと思ったきっかけ」「社会人になって感じる信州の魅力」「就活で大変だったこと・苦労したこと、学生へのアドバイス」の5つでした。

 

「いろいろな場所で就活を進めれば進めるほど、地元の良さに気付き、ここで働きたくなった」という理由から長野での就職を決断した先輩や、「東京に近いので、週に数回は東京と名古屋を行き来している」という働き方の人も。また、「長野県の就活イベントの情報は東京にいると入ってきにくいので、地元の母親にも協力してもらった」と自身の体験を振り返って話す先輩もいました。

 

この日は、長野県庁職員、ハウスメーカーの営業、介護事業所のサービススタッフ、ワイナリーの店長、精密機器メーカーの技術職、リゾートホテルのフロント担当というバリエーションに富んだ6人の先輩社員が参加しました。「長野県にはいろいろな会社があることを伝えたかった」と運営スタッフが人選の理由を話してくれましたが、先輩たちの体験談を通じ、学生たちは「自分だったらどんな働き方がしてみたいか」をイメージするきっかけになったようです。

ライターの感想
応援隊の先輩たちは学生と年齢が近い若手社員ばかり。就活時を振り返りながらの、熱のこもったアドバイスが多かったです

会社説明会では聞けないような、ざっくばらんに話ができる座談会!

 

休憩を挟んで後半戦へ。続いては若手社員と学生の座談会です。

 

学生たちのテーブルに先輩社員が一人ずつ座り、一つのテーブルにつき10分ずつのローテーションで席を移動していきます。参加者全員と話す機会があるため、特に学生たちはあたためていた質問を先輩たちに次々とぶつけていきます。

 

パネルディスカッションでは聞けなかった話、たとえば「お給料はどのくらいか」「就職における理想と現実」「残業の有無や仕事以外の時間の過ごし方」といった内容について質問する学生が多く見られました。

 

逆に先輩たちから「どうして長野に戻ってきたいの?」と学生に問いかける場面も。同じように不安や葛藤を抱えながら長野に住んで働くという決断をした先輩たちだからこそできるアドバイスは、学生たちにとっては背中を押すような、とても心強いものだったようです。

 

全体的に会社説明会などにありがちなかしこまった雰囲気ではなく、ざっくばらんにホンネで話してくれる先輩たちの様子に、学生からも次々と質問が出てきます。

 

また、地元の話で盛り上がったり、実は同じ学校の先輩後輩だった……なんてことが発覚して、思い出話に花が咲くことも。社会人を身近で感じた学生たちの楽しそうな様子が印象的でした。

ライターの感想
長野で働くことを決めている学生だけでなく、まだ迷っている学生にとっても、「長野で暮らし、働く」ことがイメージできたイベントだったようです。真剣に話を聞く学生たちの姿が印象的でした

(2017年3月17日掲載)

参加者の声

■8割方は長野に戻って働こうと決めているのですが、長野県の企業のことをよくわかっていなかったので、やる気を出すためにも今日は参加しました。公務員にも興味があるので、実際に職員の方と話ができて仕事のイメージがつきました。また、長野県で働く若手社員の方々が何をモチベーションに日々働いているのかを聞けたことが、一番参考になりました(青山学院大学文学部・3年・女性)

 

■私は東京生まれ、東京育ち。以前から興味があった企業に問い合わせたところ、今日のこのイベントに参加することを教えていただき、話を聞きにきました。東京・地方にこだわりはなく、自分の好きな会社で働きたいと考えていますが、いかんせん長野県のことを全く知らなかったので、今日は土地の魅力を聞けただけでなく、長野で働くイメージができたことがよかったです。東京からも近く、不便さは感じないので、選択肢に入れてみようと思いました(東洋大学国際地域学部・3年・男性)

 

■できるだけホームページに載っていないような話、たとえば労働時間や休日、仕事での苦労などを先輩社員から直接聞きたいと思って今日は参加しました。生まれ育った長野に戻り、大学で学んだことを活かして研究職に就きたいと考えているのですが、実際に同じ境遇の先輩と話もできましたし、働くイメージが持てたのがよかったです。今後もこういうイベントに積極的に参加してみたいです(山梨大学工学部・修士1年・男性)

主催者の声

主催者の声

長野県産業労働部

労働雇用課 雇用対策係 主事

牧 加代さん

 

「シューカツNAGANO応援隊」は、長野県が県内企業の若手社員の方々に「応援隊」を委嘱させていただき、彼らの力を借りながら、就活を始める学生を応援し盛り上げていこうと期間限定で始めた活動です。県内各地域から多様な業種の企業30社のご協力をいただいています。

 

応援隊との交流会は全5回を予定していて、応援隊の方と学生さんがリラックスした雰囲気の中で話ができるようにと考えて運営しています。応援隊の方には特に細かくお願いはしていないにも関わらず、本当にざっくばらんに本音で話してくださるので、学生さんからは非常に好評をいただいています。合同企業説明会などで人事担当者が話すよりも現実的な話が聞けるようで、「若い社員の方々がどのように生活し、働いているのかがわかった」という感想が非常に多いです。学生さん同士で情報交換している姿もよく見られ、仲間を見つけて帰られる方もいらっしゃるようです。

 

私が感じる長野県の魅力は「自然の豊かさ」です。新幹線や特急、高速バスなどの交通網が発達しているため、周辺の都市へのアクセスが非常によく、仕事もプライベートも県外に移動することが多いのですが、だからこそ、長野に戻って来たときの空気のキレイさや景色の美しさが際立つんです。また日本有数の温泉地で、日帰り温泉の設置数が日本一(※1)と言われており、思いついたらすぐに行けるのもいいですね。

※1:平成26年度温泉利用状況(環境省)より

 

働くという点では、長野県は5人に1人が製造業で働いており(※2)、独自の技術力を持った優れたモノづくりの会社がたくさんあります。海に面していないにもかかわらず日本や世界でトップシェアを誇り、広く情報発信している会社が多いです。航空宇宙産業関連の企業など、最先端かつ将来性のある分野で期待が高まっている企業も増えています。

※2:「平成27年国勢調査抽出速報集計結果 長野県の結果概要」(総務省統計局)より

 

長野県は11年連続で「移住したい都道府県ランキング」でナンバーワンに選出されました(※3)。住む魅力に溢れた県なので、移住しても後悔することはないと思います。力のある製造業はもちろん、農産物も豊かで、しかも観光県でもあります。実はいろいろな仕事が選べる、働きやすい県なんです。

※3:宝島社「田舎暮らしの本」2017年2月号調査「移住したい都道府県ランキング」より

 

現在、3月末の完成を目指して、長野県内の企業や就職・移住にまつわるWeb上の情報をまとめた窓口となるポータルサイトを準備中です(https://www.shukatsu-nagano.jp/ 3月31日公開予定)。また、関東圏の方であれば、毎週日曜日に「銀座NAGANO」の4階で、「ジョブカフェ信州」のスタッフが、キャリア・コンサルティング、エントリーシートの添削、長野県企業情報の提供などの就職活動相談に応じています。こうした相談窓口も活用していただき、「住んでよし・働いてよし」の長野県での就職を前向きに検討してもらえればと思います。

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