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イベントレポート

第5回 「いしかわで働く本音トーク ランチ会 in 京都」イベントレポート

第5回 「いしかわで働く本音トーク ランチ会 in 京都」イベントレポート

地域の魅力を発信するために、各自治体が工夫して開催している様々なイベント。その一部をご紹介します。今回は、石川県が主催して開かれた「いしかわで働く本音トーク ランチ会 in 京都」の様子をレポートします。

県内企業などから先輩社員が参加し、本音でトーク

 

このイベントの趣旨は、石川県外の2018年以降卒業予定の学生(主に大学1〜3年生)を対象に、県内企業などで働く先輩社会人とお弁当を食べながら交流しようというものです。まだ就職活動に本腰を入れていない学生たちに気軽に参加してもらい、「石川県で働くこと」について考えるきっかけを提供するのが目的で、2016年度から始まった企画だそうです。

 

12月のこの日は、主に京都・大阪の学校に通う19人の学生と、県内企業などから4人の先輩が参加しました。

 

開始時間の10時半になり、最初に行われたのは、「石川県の魅力紹介」というテーマのプレゼンテーション。イベントの司会も務めた石川県商工労働部の藤原さんが、意外とあまり知られていない石川県の隠れた魅力を参加者に紹介しました。

 

たとえば、平成26年の「グローバルニッチトップ企業100選」(※1)に、石川県からは実に6社も選ばれていること。これは、東京、大阪、愛知に次いで全国第4位の数です。「石川出身だけど知らなかったです」と、参加者からは驚きの声が上がっていました。

※1:「グローバルニッチトップ企業100選」:経済産業省が「国際市場の開拓に取り組んでいる企業のうち、ニッチ分野において高いシェアを確保し、良好な経営を実施している企業」を全国から100社選ぶ顕彰。

 

また、石川県での暮らしにまつわるさまざまなデータの紹介も行われました。石川県の場合、「30分未満の通勤時間」の割合は72.5%。これは32.0%の関東大都市圏の2倍以上の割合です(※2)。また、地価は東京の7分の1(※3)、1人あたりの居住室の畳数は全国3位(※2)と、通勤時間が短く、地価が安く居住空間も広いことが見てとれます。

その他にもさまざまなデータの紹介が行われ、「幸福度ランキング」(※4)で常に上位にランクインするほどの暮らしやすさについて学生たちも理解したようです。

※2:平成25年住宅・土地統計調査(総務省)より

※3:平成27年地価公示(国土交通省)「住宅地価格」より

※4:東洋経済『全47都道府県幸福度ランキング2016年版』より

ライターの感想
会場は大きなテーブルで広々とした雰囲気。日曜日にもかかわらず、会場は満席でした。石川県出身の友達同士で参加した学生もいたようです。

「社会人」に興味津々の学生たち。気になることは全部質問!

 

続いて、参加企業と学生の「本音トーク」がスタート。「本音トーク」は、4つの机に分かれて座る学生の元に、15分×4セットで4人の先輩が順番に着席し、自由にトークをするというセッションです。

 

この日は、グローバルニッチトップ企業にも選ばれたものづくり企業や、印刷会社、電気設備会社という、BtoBで事業を行う県内の優良企業3社と、石川県庁から若手の方々が参加しました。

 

各テーブルでは、「なぜ今の仕事を選んだのか?」「仕事をしていて楽しい・辛いのはどんな時?」といった仕事に関する質問に加え、「なぜ石川県の企業に就職したのか?」「石川県の企業ならではの良さは?」という県内企業に関する質問が多かったようです。また、「どんな視点で就職活動を進めたのか」「どんな企業や業界を見たのか」「何社受けたのか」といった就職活動に関する質問も多く挙がっていました。

 

特に印象的だったのは「日々どのような仕事を、どんな気持ちで取り組んでいるのか」といった、社会人のリアルな日常に関する質問が出ていたこと。ほとんどが就職活動をまだスタートさせていない学生だったこともあり、「社会人の先輩との初めての交流」を満喫していたようです。

ライターの感想
各テーブルには「仕事で英語を使う?」「プライベートは充実?」などの質問カードが事前に用意されており、そのカードを元にたくさんの質問が飛び交いました。

「ランチを食べながら」というくだけた雰囲気が、学生たちにも好評!

 

「本音トーク」が4セット終わると、12時からはお弁当タイムへ。もう一度話を聞いてみたい社会人の先輩がいる机に今度は学生が自由に移動し、先ほどの15分間では聞ききれなかった話を、ランチを食べながら気軽に質問できる時間です。

 

私服OKで、なおかつランチを食べながら自由にトークできるというくだけた雰囲気が、学生たちにとっては居心地の良さにつながったようで、終始笑い声が絶えない時間でした。また、公務員に興味がある人は県庁職員のところに、営業の仕事に興味を持った人は営業職の先輩のところに、というように、各々が短い時間の中でも、自分自身の指向や興味の対象を絞ることができた点が好評だったようです。

ライターの感想
参加した先輩の中には石川県出身の方も。同郷同士、地元の話で盛り上がるテーブルもありました。

最後は、参加企業の先輩たちからエール

 

お弁当タイムが終わると、振り返りの時間へ。各テーブルから代表者が一人ずつ、今日の感想を発表しました。4人の発表者全員が、「普段は石川県の情報がなくて困っていたが、今日は石川県の企業情報にたくさん触れることができて有意義だった」といった話をしていたことからも、参加したことで多くの気づきを得たようです。

 

参加企業の先輩からは、「これから就職活動でいろいろな人と会うと思いますが、最初に元気よく挨拶をすることを忘れないでください」「社会人はとても楽しいので、明るい未来を想像して前向きに就職活動を進めてください」「就職活動中ほどいろいろな会社について知れる時はないので、興味のあるなしにかかわらずたくさんの企業の話を聞いてみて」「一生懸命考えて選んだ会社なら、入社してから絶対に後悔しないので、夢や情熱を持って就職活動を頑張ってください」といったメッセージが送られました。

ライターの感想
先輩の中には、新卒入社1年目の方も。参加した学生からは「近い目線で話してくれてわかりやすかった」という声が多く聞かれました。

(2017年1月20日掲載)

参加者の声

■なかなか一人では石川県の企業について情報収集ができず、困っていました。今日参加して、実際にリアルな話を聞けたことで理解も深まり、とても参考になりました。先輩たちの話を聞いて「社会人って大変なんだなあ」と思う部分もありましたが、逆に楽しいことも多そうなので、これからどんな就職をしたいのかじっくり考えたいと思います。公務員にも興味があったので、実際に公務員として働いている方とじっくり話せてよかったです!(同志社女子大学・表象文化学部)

 

■実は私、石川に戻るか関西で就職するかといった問題以前に、就職活動について全然考えないで今日まで来てしまったんです。周囲の友人は参加していたのに、インターンシップにも行ったことがなくて。「そろそろやばい!」と思って、今日はやる気を出すためにこのイベントに参加しました。いろいろな話を聞けましたが、一番印象に残ったのは「社会人は楽しそうだ」ということ。明るい未来を描けたので、これを機会に前向きに就職活動を頑張ろうと思いました。(滋賀県立大学・環境科学部)

 

■学生時代を過ごした京都でそのまま就職するか、石川に戻るか。今でも迷っていますが、今日は普段知ることができない石川県の企業についてじっくり知ることができたのが何よりよかったです。社会人の方々がどんなことを考えて日々仕事をしているのか、就職活動中はどんな気持ちになるのか、そういった具体的な話を皆さんから聞けたので、就職活動やその先についてイメージを持つことができました。(龍谷大学・文学部)

主催者の声

主催者の声

石川県 商工労働部 労働企画課

人材確保・定住政策推進室

学生UIターン・定着促進グループ

藤原耕一郎さん

 

石川県として人口減少社会への対策を考えたときに、まず目を向けなくてはいけなかったのが、大学卒業時に大都市圏へ出て行く学生の多さです。そこで、卒業後のUターンを少しでも増やそうと、県外の学生の皆さんに石川県のことをもっと知ってもらう機会をつくるべきだと取り組みをスタートさせました。中でも多かったのが、「県外では石川県の情報が手に入らないので、知りようがない」という声でした。それならば、就職活動を始める前の段階、つまり大学低学年のうちから情報収集が可能となるような機会を提供しようと考えたのです。

 

就職活動前の学生は、なかなか本気モードに入りにくいものです。そこで、ただ一方的に情報を与えるのではなく、何かしらの不安を解消できるものにできれば、きっと響くはずだと考えました。そこから、気軽な雰囲気にできる「ランチ会」という仕立てと、「知る機会を増やそう」というテーマ、そして先輩社員に実際どうなのかが聞けるイベントという方向性が固まったというわけです。

 

また、参加いただく先輩社員の方についても、石川県の中でも、たとえばワークライフバランスに力を入れていたり、何かしらでトップシェアを持っているような企業に積極的に声をかけるようにしました。学生には馴染みが薄いですが、企業を相手に商売をするBtoBの優良企業が多いのが石川県の特徴の一つでもあるので、名前は知らなくてもそうした企業の中には魅力的なところがたくさんあるんだということを伝えられればと考えました。

 

私自身が感じている石川県の魅力は、「ちょうどいい」という一言に集約されると思っています。必要なものは大概そろっていますし、有名ブランドもそれなりに来ています。娯楽についてはさすがに大都会には及びませんが、海や山などの自然が近く、アウトドアは楽しめます。「ちょっと物足りない気がするけど不足はしていない」、石川県はそんな場所なのです。それでいて、子育て環境などの面での暮らしやすさは満足度が高いですし、就職先として魅力的な企業が多いことも、この土地の良さだと思います。

 

北陸新幹線が開通したことで、旅行先としてだけでなく、住むという点でも、企業の誘致という点でも、注目度は俄然上がっています。「幸福度ランキング」で上位に入っていることからも、住んで働くことに満足している人が多いことははっきりしています。

 

これからも、全国に対して石川県の情報をもっと発信していきたいと考えています。県外向けには「ふるさと就職セミナー」や「合同企業説明会」などのイベントも実施予定です。そうした情報は全て、「ジョブNAVI石川」のサイトでとれますし、参加応募・登録までできますので、ぜひ活用してください。

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