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LO活部長 佐藤裕のお悩み相談室

第6回 地方企業の選考準備って、どうするの? 第6回 地方企業の選考準備って、どうするの?

第6回 地方企業の選考準備って、どうするの?

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LO活部長 佐藤裕
パーソルキャリア株式会社 リクルーティングディレクター

2002年に新卒で外資系人材ビジネス関連企業に入社し転職支援サービスに従事。
2007年、株式会社インテリジェンス入社。採用業務に従事した後、転職支援サービスにてゼネラルマネジャーとして、様々な企業の採用に携わる。
現在は自社の採用活動に従事するほか、講義・講演や面談を通じて年間2万人以上の学生に会い、キャリアや就職活動について、メッセージを発信している。
関西学院大学 客員講師や株式会社ベネッセi-キャリアの特任研究員も務める。

学生プロフィール

今回のゲストは創価大学 3年生の新垣さん。

新垣 真一朗(あらがき しんいちろう)

 

創価大学 経済学部3年生。

沖縄県出身。もっと世界を知りたいと考えて、高校卒業後は沖縄を出て姉が通っていた創価大学へ進学。2010年に約10カ月間インド留学を経験。就職先は東京、沖縄、東南アジアを選択肢として考えていたが、最近は沖縄に戻って両親のそばで親孝行したいと思い始めている。

志望動機と自己PRのポイント?

 

佐藤

新垣さんは3年生なんですね。それでは、まず現状について教えてください。

 

新垣

卒業後の進路として、今は地元の沖縄に戻ることを最優先に、就活を進めようと考えています。興味のあるIT、建設、人材の3つの業界の情報を、インターネットなどでパラパラとチェックしているところです。

 

佐藤

インターンシップやイベントには参加しているのかな?

 

新垣

東京で開催しているキャリアイベントには参加しましたし、インターンシップも数社行きました。実は沖縄で気になる人材会社を見つけたので、近々会社訪問しようと考えています。ただ……。

 

佐藤

どうしたんですか?

 

新垣

志望動機や企業選びの軸がうまく説明できなくて困っています。沖縄の発展に貢献したい、英語を使った仕事で成長したいと思っているのですが……

 

佐藤

少し曖昧かもしれないね。

 

新垣

なぜ沖縄なのか、どうしても沖縄じゃないといけないと言い切れるものがないというか……。

 

佐藤

なるほど、それは「就活」だから考えなければと身構え過ぎているからかもしれませんね。「就活」という枠にとらわれ過ぎると無理やり、耳あたりのいい軸や夢をつくってしまうことにもつながりかねませんよ。そんな短期間で思いついたものを、選考でしっかり話せるわけがない。では逆に質問しますが、今、社名を知っている企業として、いくつ思い浮かびますか?

 

新垣

30社は……。

 

佐藤

日本には400万社の企業があるのですよ。それなのに、30社の中で決めようとするのは危ない。今やった方がいいのは市場の変化を捉えること。例えば2020年にはオリンピックがある。じゃあそのときにどこでどんな働き方をしていたいのか。2030年の働き盛りの年齢の時に、どこでどんなふうになっていたいのか。そのときの日本の働く環境はどうなっているんだろうか。そうした視点で、「市場の変化×ライフデザイン」で考えてみると、会社でも職種でも業界でもなく、「何をすべきか」が見えてきますよ。

 

新垣

なるほど……。

 

佐藤

志望動機は「つくる」ものじゃなくて、「自然とわき出てくる」もの。それに、これからエントリーシートを書くわけですが、自分でもしっくりきていないことを、読んだ相手がしっくりくるはずがないですよね。

 

新垣

志望動機については「市場の変化×ライフデザイン」で考えることが大切なのですね。自己PRも何か工夫した方がよいことはありますか? 志望動機に比べると、自己PRについては、インドに留学した経験などを交えて、素の自分を言語化できていると思うんですが。

 

佐藤

そうですか。その自己PRは、相手の立場や気持ちも踏まえたアピールになっていますか?  よくあるのが、経験をそのまま語るアピール。それは相手の視点を無視して、自分の視点だけになってしまっていることが多いので、実はあまり意味がない。採用担当者が知りたいのは、どんな経験をしたかという事実ではなく、アピールの裏付けとなる「ストーリー」なんです。つまり、「なぜその経験をすることになったのか、どんなふうに頑張ったのか」という話ですね。一見失敗した経験でも、なぜ失敗したのか見直すことで行動の癖が見えることもありますよ。

 

新垣

いろいろと準備することがありそうですね……。

 

佐藤

そうですね。やはり、準備をしっかりしておくのがオススメですね。模擬面接はやったことがありますか?

 

新垣

はい、学校で。

 

佐藤

そうですか。模擬面接で大切なことは何だと思いますか?

 

新垣

コミュニケーション能力を鍛えること、ですか?

 

佐藤

新垣さんは、言葉のやりとりがスムーズにできるか、という点をイメージしているのかな? そうですね。それも大切ですが、それだけでなく、例えば仕草や口癖など、意外と言葉以外のコミュニケーションの癖を知ることも大切なのですよ。例えば、言葉につまったときに下を向いてしまう、声が小さい、言葉が尻すぼみになってしまうなど。

 

新垣

そうなんですか。今日話していて、僕にも癖がありますか?

 

佐藤

ありますよ。本人は無意識でも、面接官は意外と気づくものなのです。模擬面接の相手に確認するようにするとよいですね。

「伝える」よりも「伝わる」を意識する

 

新垣

ちなみに、東京と沖縄の企業では、就職活動で学生を見る視点は違いますか?

 

佐藤

新垣さんはどう思いますか?

 

新垣

なんとなく違うような気がします。コネクションもなく、東京から受けに行く学生は不利なんじゃないかと思ったりもするのですが……。

 

佐藤

沖縄に限った話ではないでしょうが、中には、そういう会社もあるかもしれないですよね。でも、ずっと地場でやってきている会社だけじゃなく、最近進出した企業もたくさんあるので、一概には言えないけれど、東京との違いはそんなに気にしなくてもいいと思いますよ。地域の文化や価値観の影響を受けることはあるかもしれないけれど。

 

新垣

そういう意味では、出身地なのでイメージはついています。

 

佐藤

土地の文化、企業の文化は知っておきましょう。そのためには実際に足を運んで企業説明会やイベントに参加し、担当者と話せるともっといいですね。

 

新垣

東京に進学した経験は、アピール材料になりますか?

 

佐藤

それも企業によると思いますが、やっぱり期待することはあると思いますよ。一つは、別の土地で培った視点をもとに、何を会社にもたらしてくれるかということ。沖縄から東京に進学して、なぜまた沖縄に戻りたいと思ったのか、また自身の視野がどう変化したかを話せるようになっておくための準備は大事です。

 

新垣

勉強になります。

 

佐藤

あと一つ、選考の前に前提として頭に入れておいてほしいのが、「伝える」と「伝わる」の違いです。実はこの2つ、大きく違うんですよ。

 

新垣

どういうことですか?

 

佐藤

「伝える」というのは、学生目線の言葉ですよね。これ、すごくもったいない。「伝える」だけだと面接官からしたら実はあまり意味がない。大切なのは、相手に「伝わる」かどうか。つまり、選考をする企業の目線に立つということです。これは、先ほど話した自己PRの話と同じですね。面接で初めて会った採用担当者に、自分自身のことをどう話したらわかってもらえるのか。そこを意識できるかどうかで、ものすごく差が出るんですよ。

 

新垣

そのためにやった方がいいことはありますか?

 

佐藤

「映像化を意識する」というのは一つオススメです。相手が見たことがないドラマのストーリーを、相手が頭の中で映像化できるレベルまで説明できるように練習するとか。

 

新垣

それは難しそうですね。

 

佐藤

あとは、「自分がその企業の社長ならどんな学生を採用したいか?」という視点を持つことも有効ですね。どんな話を聞きたいのか、何をアピールすればよいのかイメージしやすくなると思います。そのためには当然、企業の文化を知っておく必要があるので企業研究も欠かせませんね。

 

新垣

今日はいろいろな気づきがありました。早速、「伝わる」ための訓練として、今日の話も、「映像化」を意識して友人に説明してみようと思います。いろいろ、すっきりしました。どうもありがとうございました!

 

(掲載日:2016年2月24日)

LO活部長 佐藤裕からのアドバイス!

今回、「伝える」と「伝わる」の違いについてお話ししました。何を話せばいいかを気にする学生の方が多いですが、それ以前に相手にわかりやすく話すということが大切です。そのためにも、相手の視点に立つこと、相手の視点を踏まえてどんなエピソードを話せばいいのかを考えていくことが、大事だということを覚えておいてほしいです。

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