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LO活部長 佐藤裕のお悩み相談室

第2回 地方と都会、働き方は何が違う? 第2回 地方と都会、働き方は何が違う?

第2回 地方と都会、働き方は何が違う?

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LO活部長 佐藤裕
パーソルテンプスタッフ株式会社 リクルーティングディレクター

2002年に新卒で外資系人材ビジネス関連企業に入社し転職支援サービスに従事。
2007年、株式会社インテリジェンス入社。採用業務に従事した後、転職支援サービスにてゼネラルマネジャーとして、様々な企業の採用に携わる。
現在は自社の採用活動に従事するほか、講義・講演や面談を通じて年間2万人以上の学生に会い、キャリアや就職活動について、メッセージを発信している。
関西学院大学 客員講師や株式会社ベネッセi-キャリアの特任研究員も務める。

学生プロフィール

今回のゲストは駒澤大学3年生の日向さん。

日向 彬葉(ひなた あきは)

駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部3年生。

長野県出身。幼少期から高校までは地元でサッカーに打ち込み、大学も東京の強豪校へ。東京という街が好きなのでできればこのまま就職したいが、地元に戻って働くのも一つの選択肢だと考えている。

「都会で働くメリット」は、本当にあなたにとってメリットなの?

 

佐藤

最初に、日向さんの現状から聞かせてください。

 

日向

今はエントリーシートを書きつつ、1dayインターンシップを受けているところですが、まだ自分が何をしたいのかが見えていないんです。選択肢の一つとして、地元の長野に帰って働くことも考えています。住み慣れた場所なのでいろいろできそうな気がしているからですが、それすらも漠然としていて決め切れないんです。

 

佐藤

地元も選択肢に入っているのですね。ちなみに、東京で働くことと、地元で働くことの「差」について考えたことはありますか?

 

日向

はい。都会の方が、最先端のものに触れられる機会が多いだろうと考えています。それが東京で働きたい一番の理由でもあるんです。

 

佐藤

確かにそれは大きなメリットかもしれませんね。でも一方で、都会にいなくても最先端のものに触れられる時代になっているとは思いませんか? 例えばSNSもそうだし、インターネットの進化もそう。飛行機や新幹線のおかげで移動もどんどん楽になっている。だから、実は他のことで補えるメリットだと言ってもいいように思えます。

他に、圧倒的に都会と地方で違うのが「賃金」。例えばアルバイトの時給を比べても、100円から200円といった差がついている。それを社会人の月給で考えると10万円単位で変わってくるケースもあるかもしれません。

 

日向

金額だけ見たら、賃金の高さは都会ならではのメリットに感じます。

 

佐藤

そう。だけど、物価が全然違うし、東京は地方に比べて家賃が高い。その分、高い給与をもらっているとも考えられる。

それともう一つ、やっぱり都会の方が職の選択肢は多いということも言えます。たとえば、「法務」という仕事の求人は、地方ではとても少ない。なぜなら、法務を含めたいろいろな仕事を任されるポジションの人がいるので、「法務」単体としてでは募集されないことが多いから。ここから言えるのは、幅広く何でもできる人、つまり「ゼネラリスト」をどう捉えるかということです。自分自身が一つの専門領域でいくか、それともゼネラリストでいくか、その考え方によってメリットにもデメリットにもなり得るというわけです。

 

日向

なるほど……。そこまで深く考えていませんでした。

 

佐藤

メリット・デメリットそれぞれには必ず裏側があるので、それを考えること。どちらかだけで判断してしまうのはよくないし、もったいないですよね。

情報収集することで、メリット・デメリットやビジネスチャンスも見えてくる!

 

日向

もし地元に帰ったとしても、何の仕事をするかのイメージがまったくわかないんです。

 

佐藤

それはもしかすると、地元にどんな会社があるかを知らないからじゃないですか?

 

日向

そうだと思います。正直に言うと、調べようともそれほど思っていなかったです。

 

佐藤

地方で就活をしようと思ったとき、インターネットで調べることももちろん大事ですが、現地に行ってみることも非常に大事です。例えば、帰省したときに街に何か変化を感じたら、そう思えた原因を考えてみるだけで、街に対する印象や得られる情報は大きく変わります。

 

日向

それは、具体的にどういうことですか?

 

佐藤

街が変わった背景は行政なのか、それともどこかの企業の影響なのか、そこを調べてみましょう。「就活の眼鏡」で街を見るだけでも、「この会社は何をやっている会社だろう?」といろいろ気になってくるもの。その積み重ねが、地元にどんな企業があって、今何が注目されているかといったことを知る手がかりになり、「この街にないもの」「あったらいいもの」が想像できるようになる。そこから例えば、「クラウドサービスを導入したら、地域活性につながるかもしれない」と思えたなら、そういう事業の会社を探せばいいわけです。

 

日向

なるほど。東京にいてもそんなふうに会社のことを考えることはなかったので、とても参考になりそうです。

 

佐藤

大企業であっても、代表的な商品名やそのイメージだけで判断して、知ったような気になってしまいがちです。その結果、「地方の企業=知らない企業」となってしまうとしたら、それは大きな間違いです。

最近は地方の企業からの求人ニーズが高まっています。地方であっても採用に積極的だし、求人件数も増えていると言っていいんじゃないかな。

 

日向

そうなんですね。僕の視点はいろいろ偏っていたんだなあと感じます。

 

佐藤

地方で働くイメージをつかむという点で言えば、ご実家の家族が働いている会社について聞いてみるのも、手軽な方法かもしれません。

 

日向

できることはたくさんありそうですね。次回帰省した際は、もう少し地元のことを調べて情報収集したいと思います!

 

(掲載日:2015年9月29日)

LO活部長 佐藤裕からのアドバイス!

地方と都会の働き方では異なる点があります。ただ、理想のライフスタイルは人によって異なるもの。今回は賃金の差に触れましたが、「賃金が低くても、残業が少ない方がよい」と考える人もいるように、「賃金が低い=デメリット」とも一概に言い切れないと思います。大切なのは、「自分がどう思うか」という尺度で考えること。
また、限られた知識や、曖昧な感覚だけで判断するのは控えましょう。地方・地元の街並みや産業、企業について興味を持って調べてみるなど、視界を広げることが大切ですよ。

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